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【IG米国株レポート】 ナスダック100、今週の見通しとチャートポイント

中東情勢がさらに緊迫化する懸念が高まっている。先週13日のグローバル市場では、安全資産を買う動きが見られた。下落トレンドの抵抗ライン手前で反落したナスダック100は、テクニカルの面でも下値トライを警戒する局面にある。今週の見通しは?注目のチャートポイントは?詳細はIG米国レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※今週の米国株の見通しと注目材料については、こちらのレポートをご覧ください


サマリー

・米ドルと金価格が同時に上昇するなど、世界的に安全資産の需要が高まっている
・米長期金利の上昇が一服していることは、米国株のサポート要因ではあるが...
・13日の市場の動きを考えるならば、今週のナスダック100は下落相場を警戒したい
・ラッセル2000の下落基調も、投資家の心理が悪化していることを示唆している


米長期ゾーン利回りの上昇が一服

米債市場では、10年債や30年債の各利回りの上昇が一服している。この状況は米国株、特にハイテク株(高PER株)比率の高いナスダック100(NDX)のサポート要因である。

しかし、先週13日のナスダック100は、米金利の低下を受けても主要指数の中で下落幅が拡大した(こちらのレポートのパフォーマンスチャートを参照)。

そして今週は、もうひとつのIG米国株レポートで取り上げた材料が株安の要因となる可能性がある。

今週のナスダック100は、下値トライを警戒しておきたい。

米長期ゾーン利回りのチャート:4時間足 9月以降

米長期ゾーン利回りのチャート:4時間足 9月以降 TradingView提供のチャートで作成

ナスダック100、今週の見通しとチャートポイント

下値トライの局面では14,900レベルの攻防が目先の焦点に
テクニカルの面でも今週のナスダック100(NDX)は、下値トライを警戒する局面にある。

日足チャートで直近の動向を確認すると、下落基調のトレンドラインの突破に失敗し、50日線(13日時点15,063レベル)を一気に下方ブレイクする状況にある。しかも大陰線による50日線の下方ブレイクは、市場参加者に地合いの弱さを印象付けた(下の日足チャートを参照)。

反発基調にあったMACDは、ゼロライン付近でその勢いが後退するムードにある。この状況で、中東情勢がさらに緊迫化する場合、ハイテク株(高PER株)比率の高いナスダック100には下落の圧力がさらに高まることが予想される。

ナスダック100が下値をトライする局面で注目したいのが、14,900レベルの攻防である(日足/1時間足チャートの青ラインを参照)。9月下旬から10月上旬にかけてこの水準は、相場の反発を止める局面が見られた。13日時点で21日線が、すぐ下の水準14,894レベルで推移している。

過去の経緯とテクニカルの面でサポート水準への転換が意識されやすい状況にある14,900レベルで一度相場が反発する場合は、50日線を再び突破できるかどうか?この点が焦点となろう。

ナスダック100が50日線を超えて反発する場合は、下落基調のトレンドラインを視野に短期的な反発の可能性が出てくる。

ナスダック100のチャート:日足 23年7月以降

ナスダック100のチャート:日足 23年7月以降 TradingView提供のチャートで作成


14,900レベル(21日線)を下方ブレイクする場合の焦点は?
一方、ナスダック100(NDX)が14,900レベル(21日線)を難なく下方ブレイクする場合は、下落幅の拡大を警戒したい。

このケースでは、直近高安のフィボナッチ・リトレースメント61.8の水準(14,777レベル)と76.4%の水準(14,645レベル)での攻防に注目したい。

これらのサポートポイントをナスダック100がトライする局面で、RSIとストキャスティクスが売られ過ぎの水準、またはその付近にある場合は、短期的な反発相場を想定しておきたい。下の1時間足チャートを確認すると、ストキャスティクスが売られ過ぎの水準にある。ナスダック100は14,900(21日線)レベルで一度、反発する可能性がある。

しかし、ナスダック100が上のサポートポイントで反発しても、21日線や50日線が相場の上昇を止める場合は、9月27日の安値14,490レベルを視野に下落トレンドが続く可能性を意識しておきたい(上の日足チャートを参照)。

ナスダック100のチャート:1時間足 9月以降

ナスダック100のチャート:1時間足 9月以降 TradingView提供のチャートで作成

「炭鉱のカナリア」ラッセル2000は下落基調を維持

今週、ナスダック100の下落を警戒するもう一つの理由が、ラッセル2000(RUT)の動向である。

日足チャートでラッセル2000のトレンドを確認すると、今年の8月を境にして下落基調のトレンドチャネルを形成していることが分かる(下の日足チャートを参照)。

そして、反発の局面では21日線で戻りが止められている。さらにMACDの動向を確認すると、ゼロライン以下での推移が続いている。

これらテクニカルの動向は、ラッセル2000の下落が続く可能性を示唆している。

ラッセル2000は、中小型株で構成された株価指数である。ゆえに、株式市場でリスク回避のムードが高まる場合は、先行して下落する傾向がある。ラッセル2000が「炭鉱のカナリア」と呼ばれる所以である。

今週もラッセル2000が下落トレンドを維持し、23年の重要サポートポイント1,700レベルを下方ブレイクする場合は、米国株の地合いの弱さを市場参加者に印象付けよう。

ゆえに「市場心理の悪化→ラッセル2000の下落幅拡大→市場心理のさらなる悪化」となれば、ナスダック100への下落圧力もさらに高まることが予想される。

ラッセル2000のチャート:日足 年初来

ラッセル2000のチャート:日足 年初来 TradingView提供のチャートで作成

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