CFD取引
CFD取引の仕組み
これで、銀などの金融資産をCFDで取引できることがわかりました。では、次にポジションを持つことを考えてみましょう。
仮に、銀の値上がりを予想して、1653でCFDを5ロット「買う」ことにします。
1週間後、プロバイダーが銀価格を1683/1686と表示しました。それが「売る」好機に思えたので、ポジションをクローズ(決済)したとします。
利益や損失は、取引数に、1取引当たりの金額と、開始価格と終了価格のポイント差を乗じて算出します。
したがって、上記の銀取引では7500ドルの利益となります:
5ロット x 50ドル x 30ポイント = 7500ドル
また、後ほど触れますが、手数料やその他の費用も考慮する必要があります。
取引のロット数は自分で決められますが、それぞれの取引の価値と取引通貨が市場によって異なることを忘れてはいけません。例えば、FTSE指数の1ロットは、1ポイント当たり10ポンド。一方、日経225は1ポイント当たりたった500円です。
通常、株式CFDの場合、取引サイズは取引対象企業の1株に相当します。ボーダフォンを1000株相当買いたいときは、株式CFDも単純に1000単位購入します。
練習問題
CFDプロバイダーがB銀行を565/567で提供しています。売値は原市場のビッド価格5.65ポンド、買値は同オファー価格5.67ポンドに相当します。あなたはB銀行の株価が上がると考え、CFD1万株を「買う」ことにしました。その週の後半に577/579になったので、ポジションを売ることにします。手数料その他の費用を無視した場合、いくらの利益または損失になるでしょうか。正解
不正解
B銀行の株価は、開始時から終了時までの間に1株当たり10ペンス上昇したので、10,000 x 10ペンス=1,000ポンドの利益になりました。純利益を計算するには、手数料やオーバーナイト金利などの費用を差し引く必要があります。こちらは次のセクションで詳しく説明します。オーバーナイト金利
プロバイダーはCFD取引でも通常オーバーナイト金利を請求します(先物、バイナリーオプション等は除く)。これはファイナンシングコスト、またはファンディングチャージと呼ばれ、原資産の貸借コストを反映しているので、ポジションを保有している日数分の追加費用が発生します。
CFD取引を行う理由
従来の金融取引に対するCFDのメリットは?
- 買い取引も売り取引もできる
- レバレッジを利用した取引ができる
- 市場によっては24時間アクセス可能
重要ポイント
証拠金取引では、保有ポジションについて常に最低限の維持証拠金水準を維持しなければなりません。プロバイダーは、利益、損失、証拠金をリアルタイムで絶えず計算し、取引システム上に最新の取引状況を表示します。預け入れた証拠金が最低水準を切ると、プロバイダーはポジションをカバーするための追加証拠金を要求します(マージンコール)。含み損が大きくなりすぎたときは強制的に決済されることもあります。
当然CFDにもリスクがあります。損失が証拠金を上回る可能性があることを忘れないでください。
まとめ
- 利益/損失=取引ロット数x1取引当たりの金額x開始価格と終了価格のポイント差
- CFDをオーバーナイトで保有していると、通常オーバーナイト金利が付きます。
- 預け入れた証拠金がポジションをカバーするレベルを下回るとマージンコールがかかります。
- CFDにはメリットとリスクがあります。