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取引計画とリスク管理

レッスン 7 / 8

ポジション&スイングトレーディング

ポジショントレーディング

ポジショントレーディングは、長期的な利益獲得を期待して、ポジションを数週間、数ヶ月間もしくは数年間の単位で保有する取引を意味します。

投資は、最もよく知られる昔から存在する一種のポジショントレーディングで、多くの人が株式やファンド、年金制度への投資を行っています。しかし、投資がすべて「買い」を意味する一方、ポジショントレーディングの場合は「売り」も入ります。

ポジショントレーダーは、取引を始める前に対象銘柄のファンダメンタルズの把握にかなりの時間を費やします。

例えば、株式を買うのであれば、企業の財務リポート、特に財務諸表を精査し、利益が出る銘柄か、同業他社と比べて特筆すべき点はあるか、などを調べます。同様にFX取引を実行する場合、長期的な外国為替取引を実行する前には関係する国の財政の健全性や金融政策を確認します。

それらの取引は性質上長期に及ぶことから、ポジショントレーダーは他のトレーダーと比べて、より多くの利益を稼ぐことを期待し、1取引あたりかなり大きなロットを売買します。つまり、成功するには忍耐が必要で、短期的な相場の変動に一喜一憂しないことが肝心です。

ポジショントレーディング的な手法を取るとしたら、心構えとしていくつか重要な事柄があります。

長期に取引を保有する場合、一時的に相場が不利な方向に進むというのはしかたのないことです。そのような場合でも、相場は再び有利な方向に戻ると信じ、取引計画に定められる規則に断固として従うべきです。

しかし、相場がさらに不利に展開することを示唆するようなニュースが発表された場合を想像してください。冷静でいられるでしょうか?

また、レバレッジ取引であれば、価格が大きく不利な方向に動いても耐えられるように十分な資金を準備しておく必要があります。取引は長期的な時間枠の中で実行されることから、最終的に反転するにしても相場が数日や数週間にわたって不利に動くことはよくあります。もし手持ち資金が十分で無くなれば、そうした情勢により、早い清算を迫られることになります。

練習問題

「はい」か「いいえ」でお答えください

ポジショントレーディングとは、一度に複数のポジションをオープン・クローズする取引を意味します。
  • a はい
  • b いいえ

正解

不正解

ポジショントレーディングとは、長期的な利益獲得を期待して、ポジションを数週間、数か月間もしくは数年間単位で保有する取引を意味します。
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練習問題

「はい」か「いいえ」でお答えください

ポジショントレーディングを好むトレーダーは、ファンダメンタル分析よりもテクニカル分析を好む傾向にあります。
  • a はい
  • b いいえ

正解

不正解

ポジショントレーディングを好むトレーダーは、テクニカル分析よりもファンダメンタル分析を好む傾向にあります。
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スイングトレーディング

スイングトレーディングでは、中期的な値動きを利用して利益を確定させるために、数日から数週間に渡ってポジションを保有することになります。高い頻度で取引をしたいけれど、相場の動きを一日中モニターする時間はないという人にとって、理想的な取引スタイルとなります。

夕方と早朝にスイングトレーディングを行って昼間はフルタイムで仕事をする、なんていうことも可能ですが、各取引に関しストップとリミットを設定することを忘れないようにしなければなりません。

スィングトレーダーは定期的にオーバーナイト物を取引します。オーバーナイト物は、大きな値動きやマーケット「ギャップ」が生じます。取引が保有される時間が長いことから、相場は一定の地点では不利な方向に動くことがあり、その場合にはその時間枠は短いので、ポジショントレーディングほどではありませんが、それでも忍耐と冷静さが求められます。

スイングトレーディングではファンダメンタル分析とテクニカル分析(チャートを読んで相場の動きを研究すること)の両方が一般的に用いられ、テクニカル分析は、ストップとリミットの水準を設定するのに特に有用となります。

練習問題

「はい」か「いいえ」でお答えください

スイングトレーディングとは、1日の間に何度もポジションのオープン・クローズを行う取引を指します。
  • a はい
  • b いいえ

正解

不正解

スイングトレーディングとは、1日でポジションをオープン・クローズするのでなく、一度オープンしたポジションを数日から数週間に渡り保有する取引を意味します。
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重要ポイント

取引がなくても、資産価格がある水準から別の水準に急激に動く場合にマーケットギャップ(窓)は生じます。例えば、ある金融資産の今日の終値が、翌日の始値を大きく上回ったり下回ったりする場合など、立会時間と立会時間の間に生じる傾向にあります。
マーケットギャップ(窓)は、相場を動かす力のある決算発表、政治的なイベント、定期的な買い/売り圧力、大きなニュース発表などで生じます。株式や商品相場が一般的ですが、FX取引では非常に流動性が高く24時間取引されていることからマーケットギャップが生じるのは稀です。

 

まとめ

  • ポジショントレーディングでは、長期的な利益を期待して、ポジションを数週間、数カ月間、さらには数年間の単位で保有します。
  • スイングトレーディングは、中期的な値動きで利益を上げるため、数日から数週間に渡りポジションを保有する取引です。
  • 市場が急速に動くときに、マーケットギャップ(窓)が生じることがあります。
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