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取引の仕組み

レッスン 4 / 6

スプレッド

トレーダーは、スプレッドが最小となる価格、つまり売値と買値の幅が接近している場合に売買を考えます。その理由を考えてみましょう。

上記の図のように、ある銘柄を買値1.2873で買うとします。

買ってすぐに売ると、1.2872でしか売れません。イーブンにする、つまり損しないためには、同銘柄が1ポイント(スプレッドの大きさ)上昇する必要があります。

売値が、買ったときの価格を上回ると利益になります。この例では、売値が1.2872から1.2875に(3ポイント)上昇しているので、利益は2ポイントの値動きを基に決まります。

価格が有利に推移している場合、売値・買値のスプレッドが小さければ小さいほど、利益をより早く上げることができます。

スプレッドを決める要因は?

資産の流動性、つまりいかに容易に市場で売買することができるかが、スプレッドを決める重要な要因になります。

一般的に資産は売買高が大きくなればなるほど、そのスプレッドは縮小する傾向にあります。

それは、より多くのトレーダーが売買を望めば、より多くの売値と買値が提示されることになり、最も低い売値と最も高い買値がお互いに収束する可能性が高くなります。

もちろん、スプレッドは、その際の取引手数料にも影響されます。一般的に流動性が少なければ、取引の相手方となる当事者を即座に見つけることが難しくなり手数料は高くなります。それが、流動性のある銘柄のスプレッドがより小さくなるもう1つの理由です。

練習問題

一般的にどちらがスプレッドが狭いですか?
  • a 取引量の多いメジャー通貨ペア
  • b 取引量の少ないマイナー通貨ペア

正解

不正解

一般的に取引量の多い通貨ペアの方が、スプレッドは狭くなります。
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店頭市場における価格

FX取引など店頭市場では一元的に管理された証券取引所での取引とは異なり、時間に関係なくいずれの銘柄に関しても様々な売値・買値が提供されています。

海外旅行などですでにこのことを経験されているかもしれませんが、同じ通貨ペアでも外貨両替所によって異なるレートが提示されています。

例えば英ポンド/米ドルを取引したいなら、様々なFX会社を比較して最適な価格を見出すこともできます。これが、同一価格しか表示されない上場株式の取引と異なる点です。

店頭FXのビジネスではFX会社間の競争が激しいため各社が提供するスプレッドや手数料はリーズナブルなものとなる傾向があり、トレーダーに有利な市場と言えます。

まとめ

  • 取引した銘柄が有利に動いた場合、スプレッドが狭ければ狭いほど利益を容易に上げることができます。
  • スプレッドは、流動性、さらには売買手数料の額にも影響されます。
  • 店頭市場では幅広い価格が提示されているため、トレーダーが最適な価格を見つけることを容易にしています。
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