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トレード心理と心構え

レッスン 6 / 7

取引で犯しやすいミス:2

取引で犯しやすいミス:パート2

大半の人が、取引に何らかのテクノロジーを使います。例えば、チャートパターンを活用したり、取引のためのシグナルを発する自動アラートやアルゴリズムを利用したりします。

どのツールも有用であることはたしかですが、これらはあくまでもツールであり、賢く利用しなければいけません。

GPSは水が氾濫していることを察知できず、GPSに従ったために激しい濁流に飲み込まれそうになることがあります。取引に関わるテクノロジーも盲目的に従うべきものではありません。サインやシグナルは取引プランを立てるのに有効ですが、全てその通りに現実になるとは限りません。常に目を開いて、サインやシグナルに理性をもって対処しなければなりません。

したがって、チャートソフトウェアや分析ツールなどのテクノロジーを利用する場合、その基礎になる概念や、なぜチャートはそのことを伝えているのか、という理由を理解することが大切です。それにより全体像を把握することができ、不必要なミスを回避できます。

記録作成の欠如

最初の取引のことを覚えていますか? 3番目の取引、5番目の取引はいかがですか?

取引を始めたばかりの段階であれば、鮮明にその内容を覚えているでしょう。しかし数ヶ月が経過した時点でも同様にそれぞれのステップや判断について詳細に説明できますか?

取引ログや日記をつけていない限り、そうした情報が失われる可能性があります。正しく実行したことでも、それを覚えていなければ、どうやって繰り返すことができるでしょうか?同じように、間違った時のことを覚えていなければ、簡単に同じようなミスを犯すことになります。

取引日記を付けることで経験を振り返り、改めて評価し学ぶことができるのです。では日記には何を記録すべきでしょうか?

練習問題

以下の項目で、取引日記に記述する必要ないものはどれですか?
  • a 取引を実行しようとした理由
  • b その時どのような服を着ていたか
  • c どこでストップ注文やリミット注文を出したか
  • d 取引を始めた時と清算した時の気持ち

正解

不正解

取引日記には各取引の詳細、実行した理由、その時の気持ちなど、取引に影響するすべての要因を記述します。 時間が経過し取引実績も積み重なると、適したパターンを識別できるようになり、どの戦略の成功率がより高いかを把握することができるようになります。過去の判断や成果を詳細に記録することで、将来同じようなミスを犯さなくなります。取引日記は非常に力強いツールですが、残念ながら、日記を付け忘れることは、取引において頻繁に起きるミスであり、その代償は高くつきます。
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時期が悪い

優れた喜劇にはタイミングは肝です。優れた取引でも同じです。

コメディアンは、ぴったりのタイミングで「オチ」を言う必要があります。それと同じで、利益を最大限にし、損失を最小限に抑えるためには、発注と手仕舞いのタイミングを正確に計らなければなりません。

取引を始めたばかりの人がタイミングを誤るのはよくあることです。では、どうすれば阻止できるのでしょうか?正確にタイミングを計ることは必ずしも技術とは言えないかもしれませんが、適切なタイミングで行動する助けになるツールはあります。

  • チャート分析:マーケットパターンが示され、今後の動きを予測することができます。
  • 取引計画:戦略を定義するので、衝動的な動きを回避することができるようになります。
  • ストップとリミット:相場の動きを常に見ていなくても良いので、他の事に時間を使うことができます。

まとめ

  • ソフトウェアにも限界があることを忘れずに。賢く利用しましょう。
  • 取引日記を付け、効果的であった(またはそうでなかった)戦略を振り返るようにしてください。
  • チャートやストップ、リミットなどのツールを使うことで、ポジションの発注や清算のタイミングを計ることができます。
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