注文の仕組みと種類
レッスン 1 / 6
注文とは?
取引を開始または清算するにはどうしたら良いでしょうか?
自分の代わりに取引をしてもらうために、詳細をブローカー又はトレーディングプロバイダーに伝える必要があります。これを発注と呼びます。
注文とは?
注文とは、単純に資産を買う又は売ることに関する指図のことです。
注文には、即座に取引が実行されるものから、一定の市況が整うまで様子見を行う注文まで、様々な種類があります。
注文を出した時点で、常に取引に注意を向けている必要はなく、注文は自動的に執行されます。注文の種類により、このようなことができます。
- 条件が整ったと判断する時点で売買を自動的に実行
- 目標とする水準に至った時点で取引を清算し利益を確定
異なる注文のそれぞれについて学習する中で、どのようにしたら目的に合った最適な注文を出すことができるか、理解できるようになります。
成行注文
単純にその時点で最良となる価格で即座に取引を実行したいのであれば、成行注文が適しています。
市場に十分な流動性が存在する、つまり自発的に買いたいとする人、売りたいとする人が十分に存在する場合、成行注文は即座に執行されます。
執行された注文のことを「約定済注文」と呼びます。
成行注文は、最新のビッド・アスク価格より不利な条件で約定されることがあるということを忘れないようにしましょう。その理由は後で説明します。
リミット(指値)注文
価格がより有利な水準に至った段階で取引を実行する場合、リミット注文が適しています。
リミット注文とは、銘柄の価格が現在の価格より有利となる水準に至る場合に取引実行を指示することです。
例
XYZ会社は10時の時点で、310円で取引されているとします。あなたは、同社の株価は好決算のニュースの影響を受けて320円まで上昇しますが、その後利益確定売りが出てその後株価が下落すると予想します。
あなたはその間ずっと取引画面を見て相場をモニターすることができないため、同社の株価が320円になった段階で売りが実行されるようにリミット注文(リミットエントリー注文)を出します。 その後、あなたの予想通りに株価は320円をつけ、あなたの注文が執行されます。その後、予想通りに株価が下落すると、あなたは利益を得ることができます。
あなたはその間ずっと取引画面を見て相場をモニターすることができないため、同社の株価が320円になった段階で売りが実行されるようにリミット注文(リミットエントリー注文)を出します。 その後、あなたの予想通りに株価は320円をつけ、あなたの注文が執行されます。その後、予想通りに株価が下落すると、あなたは利益を得ることができます。
まとめ
- 注文とは、資産を売買する指図を言います。
- 成行注文は、十分な流動性が存在する場合、その時点の最良の価格で即座に執行されます。
- 成行注文は、現在のビッド・アスク価格より悪い価格で約定されることがあります。
- リミット注文とは、相場が現在の価格より有利となる水準に達した場合に取引を実行する指図をいいます。
- 新しいポジションを保有する場合にリミットエントリー注文を利用する、また価格が目標とする水準に達した時点で既存のポジションが清算されるようにリミット注文を付けることもできます。
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