金融市場と金融商品
コモディティ取引
コモディティはどこで取引されるか?
コモディティの売買は、複数の取引所において行われています。取引所によって専門として扱うコモディティの種類が決まっています。
ニューヨークマーカンタイル取引所(NYMEX)
ロンドン金属取引所(LME)
ICEフューチャーズU.S. (前身:NYBOT)
シカゴ商品取引所 (CBOT)
契約サイズ
コモディティ先物は契約単位で取引されます。各コモディティは、それが取引される先物取引所によって、1契約当たりの標準サイズ(契約サイズ)が定められています。コモディティ売買は大口取引が多いため、それに伴い契約サイズも大きい傾向にあります。
金を例に考えてみましょう。金先物は1契約当たり100トロイオンスと契約サイズが決まっています。したがって、金が1トロイオンス当たり$1100で取引されている場合に、金先物を1契約購入したら、当該契約の価値は$110,000($1100×100トロイオンス)となります。
小規模の投資家は、通常、このような多額の資金を用意できないことがあります。したがって、外国為替取引と同様に、投資家はレバレッジを効かせてコモディティ先物を取引することが一般的に認められています。また、多くの取引所やブローカーが、標準契約の10%から50%のサイズに相当する「ミニ」契約を提供しています。
標準契約もミニ契約も、コモディティの種類に応じてその契約サイズが大きく異なります。したがって、取引を行う際には、事前に契約サイズをしっかりと確認する必要があることに留意してください。
コモディティ価格の変動要因は?
他の取引と同じように、コモディティ価格に最も重要な影響を及ぼす要因は需要と供給のバランスです。
例えば、綿花が豊作であったため流通量が増加する場合、(需要を一定と仮定すれば)綿花の価格は下落します。一方、服飾メーカーをはじめとする綿花を使用する企業からの需要が高いものの、生産者側はその需要に応えるだけの生産能力がない場合、綿花の価格は上昇します。
コモディティ価格の他の変動要因には、次のようなものがあります。
天候
経済及び政治的要因
米ドル
まとめ
- コモディティは、それぞれ専門の取引所において、契約単位で売買されています。
- 契約サイズは、取引されるコモディティの種類に応じて異なりますが、かなり大きい傾向にあります。
- ただし、小規模投資家はレバレッジを効かせてコモディティの売買を行うことができます。
- コモディティ価格は変動性が非常に高く、需給バランス、天候、地政学的要因、及び米ドルの価値によって影響を受けます。