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金融市場と金融商品

レッスン 1 / 10

金融取引とは?

はじめに

金融取引と聞くと専門用語が多くとっつきにくい印象があるかもしれません。また、株式、債券、ブローカーという言葉を聞いたことはあっても、ロングストラドル、プットといった言葉について詳しく説明できる人はごく僅かでしょう。

これらの専門用語すべてには、金融取引の土台となる1つの共通点があります。それは、価格が上がる、下がるということを予測する点です。価格の変動が取引においてどのような意味を持つか、それが利益・損失にどう影響するか、これらを理解することは投資を行う上で非常に重要です。この点を正しく理解しなければ、取引において大きな損失を出してしまうことになりかねません。

IGアカデミー の目的は、あなたが正しい金融知識を身につけ、それを投資に活かせるようお手伝いをすることです。

世の中にはどんな金融商品があって、それらをどのように活用して利益を獲得し、そして資産を増やすことができるか -IGアカデミーではこれらの点にフォーカスした学習コンテンツを提供してまいります。様々な金融商品の性質や取引手法などを学び、正しい金融知識を身に付けましょう。

では、本題に移る前に金融取引についての基本的な質問です。

金融取引とは何か?

そもそも、金融取引とは何を指すのでしょうか。簡単にいえば、金融取引とは、金融商品の売買を意味します。金融商品には様々な種類があり、メジャーな金融商品のカテゴリーとして以下が挙げられます。

  • 株式 –アップル株、トヨタ株など、企業の所有権を小さな単位に分けたもの。
  • 株価指数 – ダウ、S&P 500、日経平均、FTSE 100など特定の企業グループの価値を代表する単一の数値。
  • 外国為替 – ドル、円、ユーロなどの通貨
  • コモディティ(商品) – 物理的な資産である金、原油、とうもろこしなどの原材料、農産物

私たちは日ごろから様々なシーンで金融商品の取引に関わってます。たとえば日本からアメリカに旅行する場合、日本円から現地で使える米ドルに換金する行為は金融商品の取引であり、外国為替市場に参加していると言えます。

 

あるいは、ノートPCのメーカーがコンピュータ部品の製造にあたり大量のアルミニウムが必要になり、アルミニウムを購入する場合はコモディティ市場に参加していることになります。

しかし、金融商品のトレーダーが金融取引を行うにあたっては実際に米ドルやアルミニウムを手にすることはほとんどありません。

金融市場とは何か?

一般的な市場の仕組みと同様、金融市場においても買い手と売り手が取引を行います。市場の多くは物理的な場所(取引所)を持ち、トレーダーはそこで特定の金融商品を取引します。下記が物理的な取引所を持つ市場の例です。

  • ロンドン証券取引所(LSE)における株取引
  • シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)における商品取引

一方、下記のように物理的な取引所を持たない電子取引システムもあります。

  • ナスダック(NASDAQ)
  • 外国為替市場:大手銀行と為替ブローカーなどで構成される電子的なネットワーク

その他の市場に関する詳細は後ほど別途解説していきます。

トレーダーは、売り手と買い手が同じ場所 (時には文字通り物理的に、時には電子的な空間、またはその両方)に存在する金融市場に参加することで、様々な資産を早く、簡単に取引することができます。

また、金融市場で取引を行うためには非常に厳しいルールや規制に従わなくてはならないため、詐欺行為や違法活動を減らすことができるという利点もあります。例えば、適切に規制された商品市場で綿を購入する際、その綿は事前にいくつもの品質チェックを受けていることが分かっているため、自分で検査することなく購入することができます。

まとめ

  • 金融商品の売買を金融取引といいます。
  • 金融商品には、株式や株価指数、外国為替 やコモディティなどのさまざまな種類があります。
  • 金融トレーダーは実物資産を手にすることなく取引を行います。
  • 金融市場は、買い手と売り手が取引を行う場所です。
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