金融市場と金融商品
株式取引
株式はどうやって取引されるか?
株式のほとんどが株式市場で取引されます。株式市場とは株式の売買が行われる取引所のグローバルなネットワークを指す一般的な名称です。
例えば、日本の株式の大部分は東京証券取引所 (TSE)で取引され、米国の株式のほとんどはニューヨーク証券取引所 (NYSE) または ナスダック(NASDAQ) で取引されています。
証券取引所は売り手・買い手の両者が集まり株式取引の条件について交渉する場で、ここで直接取引ができるのは資格を有する特定の参加者のみという厳しく規制された市場です。そのため、個人投資家は通常、証券会社を仲介者として株式の取引を行います。
練習問題
以下の証券取引所がある国は?
LSE?正解
不正解
ロンドン証券取引所(LSE) → イギリス練習問題
以下の証券取引所がある国は?
BME?正解
不正解
マドリード証券取引所(BME) → スペイン練習問題
以下の証券取引所がある国は?
NYSE?正解
不正解
ニューヨーク証券取引所(NYSE) → アメリカ練習問題
以下の証券取引所がある国は
TSX?正解
不正解
トロント証券取引所(TSX) → Canada証券会社の役割は?
証券会社の役割は、顧客の代わりに株の売買を行うことです。以前は、個人投資家から注文を受けた証券会社が取引に関する指示を証券取引所にいるディーラーに連絡するという方法をとっていましたが、今では、このプロセスはほとんどオンラインで行われています。
証券会社は提供サービスによって主に下記の3つのタイプに分類されます。
投資一任運用
投資助言
取引代行のみ
証券会社を選定する場合に重要なことは、金融市場に関するあなたの知識レベルや、投資した銘柄の値動きをチェックするために割くことのできる時間などを考慮することです。
取引時間
株式の取引は、各証券取引所の取引時間内に行います。英国夏時間で見た主な証券取引所の取引時間は以下のとおりです(ただし、正確な時間は米国やオーストラリアなどがサマータイム採用している関係で異なる場合があります)。
株式はどのように取引所に上場されるか?
企業は非上場企業または上場企業のいずれかに分類されます。
非上場企業の株式は主要な証券取引所では取り扱われません。そのため、このような企業の株式を購入するためには、企業オーナーと直接取引するする必要があります。ただし、非上場企業のオーナーには株式の売却に応じる義務はありません。
一方、企業オーナーが資金調達または企業の評価を高めるため「株式公開」を希望する場合には新規株式公開(IPO) の実施が必要になりますので、予定通りにIPOに至った 後は、その企業の株式は証券取引所に上場され、一般投資家がその株式を売買できるようになります。
株式の公開により株主数や社会的責任も増加し、上場企業に対する規制は非上場企業に比べより厳しいものとなります。具体的な規則は証券取引所ごとに異なりますが、一般的には、公開企業は役員を任命し定期的に財務情報を公開することが求められます。
配当
株式投資の主なメリットのひとつが配当を受けるチャンスがあるという点です。
配当は企業の利益の一部として、株主に還元される報酬です。
企業が利益を上げた場合、経営者は事業への再投資に使用する割合と、株主への配当金に使用する割合を決定します。
配当は、株価上昇によるキャピタルゲインが期待できない際の株主に対する補填手段として提供される場合もあります。成長途上にある企業は通常、配当を出しません。その代わり、利益を再投資することによる持続的な成長を目指します。この場合、将来見込まれる株価上昇が株主への報酬となります。
まとめ
- ほとんどの株式は、主要証券取引所で取引されます。
- 個人投資家は一般的に、証券会社を通して株式取引を行う必要があります。
- IPO は、非上場企業の株式を証券取引所に上場し一般の投資家がその企業の株式を売買できるようにすることです。
- 配当は、企業が生み出した利益の一部です。