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テクニカル分析

レッスン 2 / 11

チャートのタイプ

まず、テクニカル分析に使われるチャートのタイプとそれぞれの利点を学びます。

チャートの主な表示形式には、ラインチャートバーチャートローソク足チャートの3つのタイプがあります。各チャートについて解説していきます。

ラインチャート

連続したデータポイントをラインでつないだだけの最もシンプルなチャート形式です。相場の動きやトレンドが一目瞭然にわかります。

バーチャートやローソク足チャートとは違い、終値を結んだだけのシンプルなチャートです。例えば、金直物の日足 ラインチャートの各データポイントは、毎日の金価格の終値を表しています。

ラインチャートのメリットは、値動きのパターンが読み取りやすいということです。デメリットは、情報が終値のみとシンプルなため、各データポイントにおける始値から終値までの間に起こる重要な値動きの情報が失われることです。

バーチャート (HLOCチャート)

ラインチャートが、終値という単一の数値を点のつながりとして表示するのに対して、バーチャートでは、各期間の始値、終値、高値、安値の4つの数値を棒状に表示します。HIGH(高値)、LOW(安値)、OPEN(始値)、CLOSE(終値)の頭文字を取って、HLOCチャートとも呼ばれます。

棒の一番上はその期間の最高値、一番下は最安値、左側の短い横棒は始値、右側の横棒は終値を示しています。

バーチャートは白黒で表示されることもあれば、カラーで表示されることもあります。下図は英国FTSE100種株価指数の5分足チャートですが、赤色のバーは価格が下落した期間(5分間)を、緑色のバーは価格が上昇した期間(5分間)を表しています。

ローソク足チャート

下図は、上記のバーチャートと同じ価格データを使っていますが、少し異なる方法で表示したものです。ローソクの実体は始値から終値の範囲、上下のヒゲの先端は高値と安値、は価格の上昇・下落を表しています。

従来のローソク足チャートは白黒で表示されていましたが、今では、多くのチャートで赤色と緑色が使われるようになっています。

  • 赤(または黒)足は価格が下落した期間を意味します。
  • 緑(または白)足は価格が上昇した期間を意味します。

ローソク足チャートは、多くの情報を一目で視覚的にインプットすることができるため、チャートの中で最もポピュラーで、よく使われます。また、ラインチャートやバーチャートよりもローソク足チャートを使うことで トレンドを見つけやすくなることもあります。

英国FTSE100種株価指数の5分足のバーチャートとローソク足チャートを比べると、ローソク足チャートの方が相場の動きやトレンドを、より明瞭に捉えられることがわかります。

さらに、ローソク足の形から、買い圧力と売り圧力のバランスを読み取ることができます。例えば、縦に長い緑色の実体は買い圧力が強く、長い赤色の実体は売り圧力が強いことを表します。

ローソク足のパターンについて詳細は後ほど別途解説します。

ローソク足のパターンについて詳細は後ほど別途解説します。

まとめ

  • チャートには主に、ラインチャート、バーチャート、ローソク足チャートの3つのタイプがあります。
  • ラインチャートは、価格の終値のみを表示します。
  • バーチャート(HLOCチャート)は、各期間の高値、安値、始値、終値を棒状に表示します。
  • ローソク足チャートでは、ローソクの実体が始値から終値の範囲、上下のヒゲの先端は高値と安値、色は価格の上昇・下落を表します。
  • 緑(または白)足は価格が上昇したことを示し、赤(または黒)足は価格が下落したことを示します。
  • 実体が長くヒゲの短いローソク足は、買いまたは売りのどちらか一方向に勢いが強かったことを示します。
  • 実体が短くヒゲの長いローソク足は、買いまたは売りのどちらか一方向に勢いが強くなったものの、結局は押し戻されたことを示します。
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