取引所とは
取引所とは、取り扱っている金融商品の需要と供給を一か所に集約することで高い流動性を確保し、フェアに価格形成が行われることを目的とした組織です。
個人、機関を問わず多くの投資家は金融機関（証券会社、銀行等）を通して株式や債券等の注文を取引所に流します。
トリヒキジョ・取引所の定義
各国の取引所
日本では東京証券取引所が有名です。米国ではニューヨーク証券取引所の他、ハイテク関連企業が多く上場するナスダック証券取引所があります。
フロアから電子化へ
テクノロジーの急速な進化に伴い、取引所で行われている取引形態も急速に変化してきました。1990年代以前は、トレーダーがフロアに集まって売買を取り仕切っていました。その後、電子化の流れが加速し、今日では多くの取引がトレーディングフロアではなく電子取引よって行われています。NASDAQ証券取引所の取引は完全に電子化されています。
取引所の長所と短所
取引所の長所
取引所での取引は、価格の設定と約定の両面で透明性が確保されています。また、取引所には最良の価格で売買を執行する責任があります。この責任に基づき、取引所はすべての参加者を公平扱い、且つすべての取引を最良の価格で執行する義務があります。
取引所の短所
近年、アルゴリズム取引に代表される高頻度取引（HFT）が増加しています。HFTは流動性を供給する一方、過剰に流動性が高まり市場が上下に大きく振れる原因にもなります。また、HFTは大手の金融機関やヘッジファンドが主流であるため、これら大口の投資家同士が結託することで誤ったトレンドが形成される可能性があるとの指摘があります。
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