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CFD取引とは
CFD(差金決済取引)とは、取引開始時点から取引終了時点に発生した差額分を決済する取引です。ポジションをオープン(保有)してクローズ(決済)したことにより生じるオープン価格とクローズ価格の差金が損益となります。
CFDでは、取引を行う際に資産そのものを保有することはありませんが、マーケットがお客さまの予測した通りの方向に動いた際に利益を得ることができます。つまり、CFD取引の主なメリットの一つは、上昇相場であっても下落相場であっても利益獲得のチャンスがあるということです。
これは、CFDがデリバティブ(金融派生商品)の一種であり、原資産の価格に連動するためです。
IG証券のCFDでは、株式、株価指数、外国為替、商品(コモディティ)など17,000種類以上の銘柄を、1つの取引システムでお取り引きいただけます。
CFDとは?(動画)
CFD取引の3つの基本
CFDでは「売り」取引か「買い」取引かを選べる
CFD取引では、資産価格の上下変動を予測します。資産価格が上がると予測する場合は「買い」(ロング)、価格が下がると予測する場合は「売り」(ショート)で取引を行います。
相場が予測通りに動いた場合は利益となり、反対に動いた場合には損失となります。
「買い」だけでなく「売り」から取引を始めることができるため、下落相場からも利益獲得を狙えるという点がCFD取引の大きなメリットの一つです。同時に、「買い」取引と「売り」取引のどちらにおいても損失が出る可能性があるという点に注意することが重要です。
ポジションを保有する前にCFDの仕組みを理解しておくようにしましょう。同時に、リスク管理の対策を講じておくことが重要です。
IG証券の取引システムでCFDの買いポジションを保有するには取引チケットで「買い」を選択し、売りポジションを保有するには「売り」を選択します。
保有しているポジションを決済する際には、保有しているポジションと同じロット数で反対売買を行うことになります。取引システム上では、「保有ポジション」の項目から「決済」ボタンを選択すると決済することができます。
CFD取引はレバレッジ取引である
CFDのもう一つの特長が、同じ資金で現物取引よりも大きなポジションを保有できることです。レバレッジ取引であるCFDでは、新規ポジションを保有するためにそのポジションの価値の全額を支払うことはありません。代わりに、ポジションの総額の一部の維持証拠金が必要となります。
例えば、トヨタ社の株が1株1万円であるとします。100株(100ロット)をCFDで買い取引する場合、20万円の維持証拠金で100万円分のポジションのエクスポージャーを得ることができます。これは、維持証拠金率がポジションの総額である100万円の20%(20万円)であるためです。ただし、全体の損益は、20万円の維持証拠金ではなく、ポジション全体の総額である100万円を基準に計算されます。
ポジションの保有には維持証拠金が必要
レバレッジ取引は「証拠金取引」とも呼ばれます。ポジションを保有し、そのポジションを維持するために必要な資金を「維持証拠金」と呼びます。「維持証拠金」はポジション総額のうちの一部で、その割合は資産クラスにより異なります。例えば、日経平均株価のような株価指数CFDではポジション全体に対して最低10%、トヨタ自動車などの株式CFDでは最低20%に相当する証拠金が必要です。
マーケットの変動により保有したポジションに評価損が発生した場合、口座への資金積み増し、またはポジションの決済を促す「マージンコール」を受ける場合があります。マージンコールを受けた後、十分な資金を追加しない、またはポジションを決済せずにさらに評価損が増えた場合、そのポジションは強制ロスカットされ損失が確定する場合があります。
CFDは原資産の動きに連動する
CFD取引は、原資産の動きに連動するように設計されています。IG証券におけるのCFDの価格も、原資産の動向によって変動します。
CFD取引を始めるための5つのステップ
CFDの仕組みについて理解する
CFDの価格は、原資産の価格と連動します。そのため、「買いポジション」を保有することにより相場の上昇から利益を得るという、現物株と同じような取引もできますが、「売りポジション」を保有することで原資産の価格が下落する際にも利益を狙うことが可能です。
例えば、日経平均株価に連動するCFD銘柄(日本225種株価指数(JPY100))の買い値が26,000円のときに、株価指数CFDで10ロット分の買いポジションを保有したとします。日本225種株価指数(JPY100)の1ロットは、1ポイントあたり100円相当であるため、1ポイント上昇するごとに1,000円の利益を得、1ポイント下降するごとに1,000円を損失することになります(10ロット x 100円)。
そして常に、維持証拠金の金額ではなくポジションの総額を基準とする点をおさえておきましょう。レバレッジ取引では、利益の拡大が狙える半面、市場が予測通りに動かなかった場合には損失の可能性も拡大してしまうということです。
日本225種株価指数(JPY100)が26,010円で取引されているときに売った場合、10,000円の利益となります。
10,000円 = (10 x 100円) x (26,010円 – 26,000円)
日本225種株価指数(JPY100)が25,995円で取引されているときに売った場合、5,000円の損失となります。
-5,000円 = (10 x 100円) x (26,000円 – 25,995円)
日をまたいでポジションを保有し続ける場合には、ファンディングコストがかかります。取引コストのページをご確認ください。
CFDでの利益と損失の計算方法を理解する
取引を行う際、最低取引数を満たせば、取引ロット数はお客さまに任意で選択いただくことができます。最低取引数および1ポイント当たりの損益額は商品により異なるためご注意ください。取引システム上で、ご確認いただくことができます。
利益または損失額 = (ロット数×1ポイントあたりの価値) ×(決済価格ー購入価格)
CFD取引の始め方を理解する
取引を行う銘柄を決めたら、取引を開始しましょう。取引する銘柄の価格が下がると予測する場合は「売り」(ショート)、 上がると予測する場合は「買い」(ロング)で取引を行います。詳しくは、CFD取引の始め方をご覧ください。
取引システム上では、保有中のすべてのポジションをモニタリングすることができます。「買い」取引でポジションを保有している場合は、同じロット数を「売り取引」すると決済となり、逆もまた同様です。
CFDの取引期間について知る
CFDでは、取引を行う資産クラス・銘柄によっては、「期限なし」または「期限あり」のどちらかを選ぶことが可能です。
- 期限なし取引:取引期限がありません。日をまたいでポジションを保有する場合には、ファンディングコストが発生します。
- 期限あり取引: 取引期限があります。それぞれの銘柄の取引期限については、取引システム上でご確認ください。日をまたいでポジションを保有した場合でも、ファンディングコストは発生しません。
CFD取引で発生するコストについて理解する
ほとんどの場合、CFDポジションを保有する際のコストはスプレッドでカバーされます。
例外として、株式および ETFのCFDについては売買は原資産と同じ価格で行われ、追加スプレッドが適用されないため取引手数料が発生します。取引手数料制とすることで、株式CFDの取引は市場での株式売買に近いものとなります。
また、日をまたいでCFDポジション(期限なし)を保有する場合には、ファンディングコストがかかります。なお、同日中にポジションを決済した場合には、ファンディングコスト等は発生しません。
ファンディングコストは、銘柄によって取引コストの有無、計算方式が異なります。
詳細は取引手数料ページのファンディングコストの計算方法をご確認ください。
よくある質問
CFDとはどのような意味ですか?
CFDは「差金決済取引(Contract For Difference)」の略称で、市場価格が今後上がるか、下がるかを予測して行うデリバティブ商品の一種です。CFDによる取引では、株式投資などと異なり原資産を所有しません。買い取引(ロング)または売り取引(ショート)によって、相場の上昇と下落から利益を得ることができます。
CFD取引の詳細はこちらをご覧ください。
CFD取引はどのように開始すればよいですか?
IG証券はどのように収益を得ているのですか?
当社がレバレッジ商品で利益を得る主な手段は、マーケットプライスに加味するスプレッドです。取引コストは2つの価格(売値と買値)に組み込まれます。このため、お客さまはマーケットプライスよりもやや高い値で買い、やや低い値で売ることになります。例えば、ドル円が110.9585で取引されており、スプレッドが0.3銭の場合、売値110.957、買値は110.960となります。
株式CFDではスプレッドの代わりに手数料が発生します。手数料は株式の取引されている取引所ごとに異なります。手数料の詳細はこちらをご覧ください。
IG証券はお客さまの損失から利益を得ることを目的としておらず、当社のビジネスモデルはすべてのトレーダーに対して公平な機会を提供するという原則に基づいています。
IG証券の収益の仕組みに関する詳細はこちらをご覧ください。
ヘッジのためには、どのようにCFDを使用すればよいですか?
現在保有しているポジションが損失を出し始めたら、それをカバーするために、利益が出るようなポジションを新規に建てます。所有している資産の価格に連動する市場の銘柄や、関連性の高い銘柄の売りポジションを保有することで、資産の価値が下がった際の損失をCFD取引で得た利益で相殺、または軽減させるという戦略です。
例えば、Apple社の現物株式を保有していて、これらの株価が将来下落すると予想したとしましょう。この場合、株式CFDを介してApple株をIG証券で売り持ちすることができます。予想が当たり、Appleの株価が下落した場合、売りCFD取引からの利益がこのApple現物株の損失を相殺、または軽減します。
CFDはどのように課税されますか?
IG証券におけるスワップポイント・ファンディングコストを含むCFD/FX取引の実現損益は、雑所得として申告分離課税の対象となります(対象は個人のみ)。利益に対しては税金が課され、原則、確定申告が必要になります。
※また、2012年1月1日取引分から、確定申告により最大3年間の損失額の繰り越しが可能となっております。詳細は所轄の税務署へお問合せください。
CFDと先物との違いを教えてください。
CFD/FX取引の場合、価格が上昇すると予測する場合は買いポジションを保有し、価格が下落すると予測する場合はの売りポジションを保有します。ポジションの価値の変動は原市場の変動を反映し、CFD/FX市場が開いている時は原則いつでもポジションを決済することができます。
一方で先物は、金融商品の将来の価格を取引する契約です。CFD/FXとは異なり、先物取引では期日と価格を指定して(この期日に原資産の物理的所有権を得ることを含む)取引する必要があります。先物取引の価格は、原資産の現在の動きに加えて、将来の資産価格に関する市場心理によって決まります。
CFDに取引期限はありますか?
CFD取引では、一部を除き自動的に取引期限が切れることはありません。
例えば、CFD取引でアップル株を100株買いポジションで保有するとしましょう。購入後、思惑通り株価が上昇しました。利益を確定したいと考えたタイミングでポジションを決済してください。
一方で、自動的に取引期限が切れる銘柄があります。例えば、株価指数CFDの期限あり取引などの先物CFD取引がこれにあたります。先物では取引所により取引期限が設定されています。この期限を過ぎると、保有ポジションは自動的に清算されます。もちろん取引期限まで待つ必要はありません。期限前にお好きなタイミングで保有ポジションを決済することもできます。
期限なしのポジションを保有しており、日をまたいでポジションを保有し続ける場合には、ファンディングコストが発生します。
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