グレーマーケットとは、仮目論見書の価格に基づいて有価証券の発行前、または上場前に売買を行う市場のことです。上場前に売買されるため、新規株式公開(IPO)より先行してポジションを取ることができます。
株式が取引所に上場する前に、グレーマーケットでの取引価格を見て、推定されている時価総額が過大評価されているのか、それとも過小評価されているのかを確認することができます。
株式CFDを取引する前の入門編として、ファンダメンタルを用いた取引計画の立て方などを見ていきましょう。
グレーマーケットの価格を見れば、その株式の需要の強さがある程度わかります。このため、グレーマーケットの価格に興味を持つ投資家が多くいます。需要が高い銘柄は、上場後に株価が上昇する傾向にあります。
グレーマーケットは店頭市場(OTC)取引となります。OTCとは、取引所を介さずに証券会社と投資家の間で直接売買する取引のことです。グレーマーケットの市場参加者の多くは、機関投資家です。
グレーマーケットで取引すると、IPOに先駆けてポジションを取ることができます。一方、保有したポジションの決済は、上場後でないとできません。
ツイッター社(TWTR)は2013年11月、ニューヨーク証券取引所(NYSE)IPOに上場しました。上場前は、多くの投資家が同社の株価に関心を寄せていました。その様子はIGグループが提供していたグレーマーケットの価格にも見て取れました。
この時グレーマーケットでは、取引初日の終値が1株あたり43.60ドルでした。この価格から算出された時価総額は237.5億ドルでした。ツイッター社では180億ドルの時価総額を想定していました。
その1日後、ツイッター社の株価は44.90ドルで取引を終えました。株価が大幅に上昇したことで同社の時価総額は約310億ドルと、ツイッター社が想定していた額を大幅に上回りました。
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