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WTI(ダブリューティーアイ)の定義

WTIとは

West Texas Intermediate (WTI)は、ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で取引されている代表的な原油先物の指標です。

原油取引

原油関連銘柄や、原油価格に影響を与える要因についてはこちら。

WTIと北海原油

WTIはテキサス、ルイジアナ、ノースダコタなどの州から掘削された中質原油のことです。米国の原油マーケットの代表的な指標として多くの投資家の注目を集めています。

WTIと同じく、ベンチマークの指標として注目されているのが「北海ブレント原油」です。北海ブレント原油は、イギリスとノルウェーの領海に広がる北海油田で生産される英国産の原油のことです。欧州産原油の指標です。

原油の組成や品質によって、チェックすべきベンチマークも異なります。

  • 軽質スウィート原油は室温で容易に流動し、硫黄分は0.5 %以下です。この原油のタイプとしては、WTIと北海ブレント原油があります
  • 重質サワー原油は常温では流動しにくく、硫黄分は0.5 %を超えています。この原油のタイプとしては、ドバイ原油、オマーン原油などがあります

原油は種類や需給によって価格が異なるため、WTIや北海ブレントなど、ベンチマークとして使用されている銘柄の特性を把握することは重要です。各原油銘柄の特性を適切に理解することで、それぞれの産地や組成などが分かるようになり、これらの知識をもとに、原油価格を予想することもできます。

WTIについて知っておきたいこと

以下は、軽質スウィート原油であるWTIの特徴です。

  • 重質サワー原油に比べて粘度が低く、余分な硫黄を取り除くための処理が少ない。このため精製が簡単で安価である

この特徴により、WTIはアメリカ国内のマーケットで高い需要があります。しかし、近年ではシェールオイルの増産により、WTIの価格には低下の圧力がかかる傾向があります。そのため、WTIを取引する際は米国内のシェールオイルの生産量を常にチェックする必要があります。

WTIと北海ブレント原油の関係については、どちらも軽質スウィート原油のベンチマークであるため、高い相関関係にあります。しかし近年では、WTIよりも北海ブレント原油の方が国際的な原油先物価格のベンチマークとして注目されています。

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