3月の豪利下げ確率は3分の1 金融市場予想
・中銀、20年成長率予想を2.75%に据え置く
・豪ドル、0.67米ドル台回復
オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は4日の理事会で、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを0.75%に据え置くと決定。森林火災と新型コロナウイルスへの感染拡大が一時的な成長の重しとなるとの見方を示したが、利下げによる景気の下支えは見送った。一方、金融市場は中銀が近い将来に利下げを余儀なくされると予想し、3月の利下げの可能性を約3分の1の確率で織り込んでいる。
中銀は今年の成長率予想を2.75%、2021年を3%とし、昨年11月時点の見通しをそれぞれ据え置いた。
オーストラリア証券取引所によると、金融市場が織り込む次回の中銀理事会(3月開催)で政策金利が0.5%に引き下げられる確率は33%。中銀がきょう、政策金利の据え置きを決定したことで、確率は3日の27%から上昇した。
豪金融大手のAMPキャピタルは中銀による3月の利下げを見込んでいる。
一方、ウエストパック銀行を含む豪4大銀行は4月の利下げを、またJPモルガンは5月の利下げを予想しており、また多くが年内に政策金利が0.25%となると見込んでいる。
中銀は19年を通じてそれぞれ0.25%の利下げを3度実施した。現行のオフィシャルキャッシュレートは過去最低の0.75%。
豪ドル・円相場
豪ドルの対円相場は、中銀が政策金利の据え置きを発表するとすぐさま買われる展開。中銀が利下げに踏み切るとの見方が一部にあったことが豪ドル買いの要因になった。豪ドルは72円台後半から買われ始め、2営業日ぶりに73円台に乗せた。
その後も中銀の強気の成長率見通しを好感した買いが続き、東京市場の午後の取引を通じて73円台を維持した。
豪ドルの対米ドル相場は政策金利の据え置きを受けて0.67米ドルを上抜く展開。その後も午後を通じて0.67米ドル台前半にとどまった。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
IG証券のFXトレード
- 英国No.1 FXプロバイダー*
- 約100種類の通貨ペアをご用意
* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。