What is the news?
2017/12期1Qは、売上高が前年同期比5.2%増の62.67億USD、純利益が同15.1%増の6.4億USDとなった。調整後EPSは3.630USD と市場予想の2.922USD を上回った。3事業のうち2事業は増収。「Technology Services」事業は小幅に減収となったが、主力の航空関連事業「Aerospace Systems」は同2桁増収となったほか、「Mission Systems」事業 (海事、サイバー、センサーやナビゲーションなど向けシステムの提供)は増収を確保した。
事業別の売上高は、「Aerospace Systems」事業が前年同期比12.6%増の28.98億USDと全体売上の46.2%を占めている。航空プログラムが低調だったが、主力の戦闘機F-35の受注が伸び、引渡し機数も増加したほか、軍用自律システムの受注が増加した。「Mission Systems」事業は同1.7%増の27.39億USDとなった。国際航空工学と戦争航空工学プログラムの受注が低調に推移し、センサーやプロセッシングの売上が伸びた。一方、「Technology Services」事業は同1.6%減の11.94億USDと売上高が小幅な減少だった。
同社は、2/13に米陸軍向け軍用ヘリコプター「UH-60Vブラックホーク」の初飛行を完了したと発表した。同機種は、デジタルコクピット化、統合アビオニクススイートを装備するなど、複雑な任務に対応する電子機器、ソフトウェアを中心に「UH-60L」のコクピットをアップグレードしている。
How do we view this?
2017/12通期の会社予想は、1/26時点の従来予想である売上高上限の250億USDを据え置いた。営業利益マージンが12%半ば、調整後EPSが11.80-12.10USDと従来予想の11.30-11.60USDから上方修正された。通期の市場予想は売上高が前期比3.1%増の252.75億USD、純利益が同1.5%減の21.68億USDと増収減益の見通しであるものの、2018/12通期は増収増益の見通しである。
主要株主(2017/6) (%)
1. State Street 11.33
2. BlackRock 7.32
3. Vanguard Group 7.31
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)
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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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