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2017/12期1Qは、売上高が前年同期比22.6%増の357.14億USDとなったが、販売コスト、マーケティング費用およびテクノロジ費用などが嵩んでおり、営業利益が同6.2%減の10.05億USDとなった。ただ、税金の減少が寄与し、純利益が同41.1%増の7.24億USD、調整後EPSが1.480USDと市場予想の1.078USDを上回った。主力の北米Eコマース事業は同23.5%増収の209.92億USDとなった。また、クラウドコンピューティングサービスを提供するAWS事業は同42.7%増収と引き続き好調に推移した。
事業別の売上高では、主力の北米事業は前年同期比23.5%増の209.92億USDと好調だった。そのうち家電、書籍、雑貨など通販ビジネスは引き続き伸びた。海外事業は同15.6%増の110.61億USDとなった。また、利益率の高い「AWS」事業の売上高は同42.7%増の36.61億USDとなった。「AWS」の営業利益は同47.4%増の8.90億USDに達し、主力の北米事業の5.96億USDを大幅に上回り、収益の重要な柱の一つとして引続き注目されている。
米市場調査会社CIRPが7/6に発表した調査結果によれば、6/30時点に同社の米国プライム会員数は前年同期比約35%増の8,500万人となった。また、プライム会員の平均消費額は1,300USDと一般ユーザーの700ドルより大幅に上回った模様。2016年のアマゾンのアニュアルレポートによれば、「小売会員サービス」の売上高は前期比43%増の64億USDとプライム会員の成長は同社主力通販事業の業績に寄与している。
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同社は7/10-11に世界でプライム会員向け特別セール「プライムデー」を開催。売上高は前年比約60%増と過去最高になった。開催国は米国を中心に日本、英国、ドイツなどの先進国に加え、今年は中国、インド、メキシコが加わり13ヵ国に広がり、セール期間中のプライム会員新規加入者数は過去最高だった。2017/12期2Q(4-6月)の会社計画は売上高が352.5億-377.5億USD。通期の市場予想は売上高が前期比21.5%増の1,664.41億USD、純利益が同42.1%増の33.69億USDである。
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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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