コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

個別銘柄レポート:ペプシコ

業績の成長が安定、増配で株価の再評価に注目したい

ig_trading_floor_4

ニューヨーク | 食品・飲料 | 業績レビュー

BLOOMBERG PEP:US | REUTERS PEP.N

  • 2016/12期4Q(10-12月)は、売上高が前年同期比5.0%増の195.15億USD、純利益が同18.5%減の14.01億USDとなった。ただ、調整後EPSが1.200USDと市場予想の1.158USDを上回った。
  • 主力の北米市場で食品や飲料の販売が堅調に推移し、業績に寄与した。
  • 2017/12通期の市場予想は売上高が同1.1%増の634.87億USD、純利益が同16.3%増の73.62億USDである。

What is the news?

2016/12期4Qは、売上高が前年同期比5.0%増の195.15億USD、営業利益が同6.3%増の23.81億USDとなった。食品・スナックの売上高は同3%増、飲料が同1%となった。ドル高の推移で売上高を2%押し下げたが、主力の北米で飲料やスナック菓子の販売が堅調に推移した。一方、リストラ、年金や税関連費用増の影響に加え、販売コストや販管費の増加から純利益は同18.5%減の14.01億USDとなった。ただ、調整後EPSが1.200USDと市場予想の1.158USDを上回った。
6部門のうち4部門は増収。主力の北米市場を中心とするNAB(北米飲料)は前年同期比7.5%増収の62.88億USDと堅調。スナックを製造・販売するFLNA(Frito-Lay北米)は同9.8%増収の48.91億USDと好調に推移した。また、欧州やアフリカ市場で展開しているESSA(欧州、サブサハラアフリカ)は同1.5%増収に留まった。ペプシコは食品コングロマリットの老舗「Quaker Oats」を買収し、設立した部門QFNA(Quaker食品北米)は同5.2%増収となった。一方、Latin America の売上高はほぼ前年同期並みの水準となり、アジア、中東&北アフリカで展開するAMENA(アジア、中東や北アフリカ)は同1.5%減収となった。また、6部門のうち5部門が営業増益となった。主力のNABは同7.8%増益、QFNAが同10.1%増益、ESSAが同43.0%増益となった。

How do we view this?

2017/12通期会社計画は為替など特殊要因を除くベースで売上高が少なくとも前期比3%増、コアEPSが5.09USDとなる見通し。通期の配当が前期より0.21USD増の3.22USD(会社計画)とする方針で、株主還元の強化で株価の動向に注目したい。通期の市場予想は売上高が同1.1%増の634.87億USD、純利益が同16.3%増の73.62億USDである。

phillip_fig_pepsi_May_01
配当予想(USD) 3.17 (予想はBloomberg)
株価(USD) 112.64 2017/4/27

会社概要
1966年に設立したコーラなどの飲料やスナック、食品を製造する世界的なメーカー。世界各地で飲料、スナック、食品を提供する。穀物原料のスナック、炭酸・非炭酸飲料、食品各種を自社あるいは契約業者で製造し、世界各地で販売する。

企業データ(2017/4/27)
ベータ値0.71
時価総額(百万USD) 160,906
企業価値=EV(百万USD) 183,730
3ヵ月平均売買代金/日(百万USD) 426.05

phillip_fig_pepsi_May_02
主要株主(2017/4) (%)
1.Vanguard Group 7.43
2.BlackRock 5.94
3.State Street 4.46
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


【レポートにおける免責・注意事項】
本レポートの発行元:フィリップ証券株式会社〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町4番2号
TEL:03-3666-2101 URL: http://www.phillip.co.jp/
本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員庵原浩樹
フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。フィリップ証券は、レポートを提 供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。当資料に記載されている内容は投資判断の参考として筆者の 見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身 の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害につ いても責任を負いません。当資料の一切の権利はフィリップ証券株式会社に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じま す。
<日本証券業協会自主規制規則「アナリスト・レポートの取扱い等に関する規則平14.1.25」に基づく告知事項> 本レポートの作成者であるアナリストと対象会社との間に重大な利益相反関係はありません。

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IGアカデミー

無料のオンラインコースや各種ウエビナー、セミナーなど、IGが提供する豊富な学習プログラムを通じてトレードの方法を学び、トレードに関する知識を深めることができます。