What is the news?
2017/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比5.1%増の74.24億USD、営業利益が同8.9%増の17.57億USDとなった。殺虫剤や殺菌剤、大豆種子などの販売が好調で主力の農業セグメントが増収となった。また、高機能素材、電子・通信などのセグメントが好調だった。一方、同業大手のダウ・ケミカル(DOW)との合併手続きに伴う費用などが収益を圧迫し、純利益が同15.5%減の8.62億USDとなった。ただ、好業績で調整後EPSが1.380USDと市場予想の1.291USDを上回った。
7セグメントのうち6セグメントは増収、営業増益となった。農業は前年同期比7.1%増収の34.46億USDと全体の46.4%を占めている。営業利益が同11.3%増の9.63億USDとなった。主力市場である北米での殺虫剤、殺菌剤や大豆種子の販売が好調に推移したほか、欧州でのヒマワリ種子やトウモロコシ種子の販売も堅調で農業に寄与した。売上高の割合が2位の高機能素材は同3.4%増収の13.81億USD、営業利益が同1.2%増の3.29億USDとなった。また、安全・防護は同1.9%増収の8.01億USDと増収を確保した一方、電子・通信は同10.5%増収の5.46億USDと好調だった。
How do we view this?
ダウ・ケミカルとの合併による事業効率の向上やコスト削減などの相乗効果への期待も高まっており、同社は約30億USDの相乗効果を目標に掲げている。今後、両社の動向に注目したい。2017/12通期の市場予想は、売上高が前期比3.9%増の255.65億USD、純利益が同25.9%増の31.66億USDである。
配当予想(USD) 1.53 (予想はBloomberg)
終値(USD) 82.21 2017/7/31
会社概要
1802年創業の国際的な総合化学・ライフサイエンス大手会社。農業、食品関連、電子・通信、安全・防護、住宅・建設、輸送、衣料など多彩な市場で事業を展開している。
企業データ(2017/7/31)
ベータ値0.83
時価総額(百万USD) 71,342
企業価値=EV(百万USD) 73,553
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 196.46
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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員庵原浩樹
フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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