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個別銘柄レポート:ブリストル・マイヤーズ スクイブ

医薬品の使用承認が相次ぎ、実績への寄与に期待

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ニューヨーク| バイオ製薬| 業績レビュー

BLOOMBERG BMY:US | REUTERS BMY.N

  • 2017/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比12.3%増の49.29億USD、純利益が同31.7%増の15.74億USDとなった。調整後EPSは0.840USDと市場予想の0.726USDを上回った。
  • 各種の医薬品は全て増収となり、米国や海外での販売は何れも2桁増と好調だった。また、米国と欧州で承認された医薬品の使用範囲が拡大し、今後の業績への寄与が期待される。
  • 2017/12通期の市場予想は売上高が前期比4.2%増の202.42億USD、純利益が同4.7%増の46.68億USDである。

What is the news?

2017/12期1Qは、売上高が前年同期比12.3%増の49.29億USD、純利益が同31.7%増の15.74億USDとなった。調整後EPSは0.840USDと市場予想の0.726USDを上回った。そのうち他社との提携やその他収入が同18.3%減の3.49億USDとなったが、医薬品の販売収入は同15.5%増の45.80億USDとなった。主力医薬品の売れ行きでは、免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」、血栓塞栓症の治療・予防に用いられる経口投与が可能な抗凝固剤「エリキュース」は何れも好調だった。また、膀胱ガンに対する「オプジーボ」での治療が米国で承認されたほか、膀胱ガン、頭頸部ガンへの使用も欧州医薬品庁ヒト用医薬品委員会(CHMP)に承認されており、販売範囲の拡大が期待される。
主力市場である米国の売上高は、前年同期比7.9%増の27.38億USDと全体の55.5%を占め、海外の売上高が同18.2%増の21.91億USDとなった。そのうち同社の医薬品で売上高1位の「オプジーボ」の売上高は、前年同期比60.1%増の11.27億USDと伸び、2位の「エリキュース」は同50.0%増収の11.01億USDとなった。また、3位の関節リウマチ治療薬「オレンシア」は同12.6%増の5.35億USDとなった。


How do we view this?

米食品医薬品局(FDA)は、「オレンシア」を乾癬性関節炎の治療に使用することを承認した。自己免疫疾患の適応症での承認は3件目となり、業績に寄与するとみられる。2017/12通期の会社計画は、増収率が1桁半ば、EPSが従来計画の2.47-2.67USDから2.72-2.87USDに上方修正された。2017/12通期の市場予想は、売上高が前期比4.2%増の202.42億USD、純利益が同4.7%増の46.68億USDである。

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配当予想(USD) 1.59 (予想はBloomberg)
株価(USD) 55.04 2017/7/12

会社概要
1989年設立のグローバル・バイオ医薬品会社。医薬品および栄養サプリメントの特許、開発、製造、販売を行う。同社の薬品と試験的治療の対象は、がん、心臓疾患、HIV/AIDS、糖尿病、関節リウマチ、肝炎、臓器移植後の拒絶反応、精神障害など。

企業データ(2017/7/12)
ベータ値1.02
時価総額(百万USD) 90,674
企業価値=EV(百万USD) 90,433
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 466.34
 

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主要株主(2017/7) (%)
1. Wellington Management Group 9.26
2. Vanguard Group 7.18
3. BlackRock 5.89
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員庵原浩樹
フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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