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12/5発表の2019/1期3Q(8-10月)は、売上高が前年同期比21.6%増の3.12億USD、営業利益が同5.0%増の1,554万USD、純利益は同36.8%増の1,351万USD。EPSは0.24USDと市場予想の0.19USDを上回った。売上高はカレンダーシフトにより約380万USD押し下げられたものの、会社計画の3.01-3.04億USDを上回って着地。新規店舗の出店効果が出たほか、既存店も売上を伸ばした。既存店売上高は同4.8%増と、会社計画の同3-4%増を上回った。平均客単価が同2.8%上昇したほか、取引数も同2.8%増えたことが寄与した。売上の伸びに伴う営業レバレッジにより、粗利益率は32.6%と前年同期から10bp改善。一方、税制改革に関わる再投資により販管費が伸び、営業利益率は5.0%と前年同期から80bp悪化した。そのほか、法人実効税率が前年同期の34.8%から18.6%に低下したことも増益に寄与。2019/1期3Q(8-10月)中、米国20州で53店舗の新規出店を実施。2018/12/5時点での店舗網は米国33州で745店舗となり前年同期から19.2%増えた。新規店舗は12店舗がトップ25に入るなど、強い業績を示した。
How do we view this?
2019/1期4Q(2018/11-2019/1)の会社計画は、売上高が5.93-6.00億USD、既存店売上高が前年同期比3-4%増、5店舗の新規出店、純利益が8,650-8,850万USD、EPSが1.53-1.57USD。また、2019/1通期の会社計画を上方修正。売上高を従来計画の152.8-154.0億USDから155.0-155.7億USDへ、既存店売上高を前期比2.5-3.0%増から同3.3-3.7%増へ、当期利益を1.41-1.44億USDから1.46-1.48億USDへ、EPSを2.51-2.57USDから2.60-2.64USDへそれぞれ引き上げた。新規出店は125店舗で据え置き。
同社は、Toys”R”Usの閉店などを受け、玩具が成長ドライバーになると指摘。店舗を「mega toy island」にしていくほか、デジタルマーケティングチャネルを通じ玩具やゲーム、クラフトの宣伝を強化する。また、全店舗の半数をカバーするまでテレビCMを拡大させる方針で、マーケティング費用を前期比40%増加させる計画。2019/1通期市場予想は、売上高が同23.2%増の15.75億USD、当期利益が同45.1%増の1.48億USD。
配当予想(USD) 0.00 (予想はBloomberg)
終値(USD) 99.47 2018/12/11
会社概要
2002年にペンシルベニア州でCheap Holdingsとして設立した廉価商品専門の小売業者。同年にファイブ・ビロウに社名変更した。ディスカウントショップ「Five Below store」を展開する。10代およびプレティーンをターゲットに、「Style」「Room」「Sports」「Tech」「Create」「Party」「Candy」「Now」などのカテゴリーワールドに分類され幅広い商品を、全て5ドル以下で販売している。
店舗数は米国32州で625店舗(2018/2/3時点)。2002年に最初の店舗をフィラデルフィア市郊外で出店し、北東部、南部、中西部、西部へ拡大した。同社は、長期的には2,500店舗以上に拡大する余地があると見ている。標準的な店舗は、約8,000平方フィートの広さで、都市部、郊外および地方の中心部やショッピングセンターに位置している。斬新でダイナミックな店舗設計を行っており、カラフルなサイネージや独特なディスプレイ用品、ポップ・ソングを流すサウンドシステムを備えている。
企業データ(2018/12/12)
ベータ値 0.96
時価総額(百万USD) 5,546
企業価値=EV(百万USD) 5,358
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 118.9
主要株主(2018/12) (%)
1.ブラックロック 11.79
2.Vanguard Group Inc 9.19
3.FMR 3.80
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)
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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員 庵原浩樹
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員補 増渕透吾
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