What is the news?
11/20発表の2019/1期3Q(8-10月)は、売上高が前年同期比0.5%減の18.60億USD、純利益が同27.5%増の1.30億USD。調整後EPSは0.95USDと市場予想の0.92USDを上回った。為替変動の影響を除くベースでは同0.4%の増収。また、休日日数の差により売上高が約6,000万USD押し下げられた。既存店売上高は同2.9%増と市場予想の同1.8%増を上回った。ナイキや独アディダスなどサプライヤーとの戦略的パートナーシップなどが寄与した。特にナイキとは、共同キャンペーンである「Discover Your Air」や店舗運営での協力企画「Nike Pro Athletes program」などを実施したほか、一部商品の独占的販売も行った。値引き販売の縮小により平均販売価格がシューズ、アパレルともに上昇し、粗利益率は31.6%と前年同期の31.0%から60bp改善した。一方、プライベートブランドの販売比率が低下したことなどにより、販管費率は21.4%と前年同期の19.7%から170bp上昇した。デジタル投資やロジスティクス投資なども販管費を押し上げた。なお、税制改革に伴う一時利益を2,300万USD計上している。
2019/1期3Q(8-10月)中、10店舗の新規出店、13店舗の改修・移転、20店舗の閉店を実施した。2018/11/3時点での店舗網は、直営店が北米州、欧州、アジア、オーストラリア、ニュージーランドの26ヵ国で3,266店舗となった。さらに、中東で「Foot Locker」を108店舗、ドイツで「Runners Point」を10店舗、フランチャイズ形式で展開している。
How do we view this?
2018/1期4Q(2017/11-2018/1)と合わせて発表した2019/1通期会社計画は、既存店売上高が前期比横ばいから1桁台前半の伸び率、粗利益率が31.7%、EPSが同2桁台の伸び率、法人実効税率が27-28%である。ピーターズCFOは同計画について決算説明会で、トップライン、ボトムラインともに達成に向け軌道に乗っていると述べた。また、ジョンソンCEOは決算発表資料で、年末商戦および2019/1期4Q(2018/11-2019/1)はさらに良い業績になると自信を示している。通期市場予想は、売上高が前期比0.8%増の78.45億USD、当期利益が同87.0%増の5.31億USD。
主要株主(2018/11) (%)
1.Vanguard Group Inc 10.60
2.ブラックロック 6.01
3.AQR Capital Management LLC 4.96
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)
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