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個別銘柄レポート:フットロッカー

サプライヤーとのパートナーシップにより既存店売上高が前年同期比2.9%増、年末商戦への自信を表明

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ニューヨーク | 専門衣料小売店 | 業績フォロー
BLOOMBERG FL:US | REUTERS FL

  • 11/20発表の2019/1期3Q(8-10月)は、売上高が前年同期比0.5%減の18.60億USD、純利益が同27.5%増の1.30億USD。調整後EPSは0.95USDと市場予想の0.92USDを上回った。
  • 既存店売上高は同2.9%増と市場予想の同1.8%増を上回った。ナイキや独アディダスなどサプライヤーとの戦略的パートナーシップなどが寄与した。
  • ジョンソンCEOは決算発表資料で、年末商戦および2019/1期4Q(2018/11-2019/1)はさらに良い業績になると自信を示した。

What is the news?

11/20発表の2019/1期3Q(8-10月)は、売上高が前年同期比0.5%減の18.60億USD、純利益が同27.5%増の1.30億USD。調整後EPSは0.95USDと市場予想の0.92USDを上回った。為替変動の影響を除くベースでは同0.4%の増収。また、休日日数の差により売上高が約6,000万USD押し下げられた。既存店売上高は同2.9%増と市場予想の同1.8%増を上回った。ナイキや独アディダスなどサプライヤーとの戦略的パートナーシップなどが寄与した。特にナイキとは、共同キャンペーンである「Discover Your Air」や店舗運営での協力企画「Nike Pro Athletes program」などを実施したほか、一部商品の独占的販売も行った。値引き販売の縮小により平均販売価格がシューズ、アパレルともに上昇し、粗利益率は31.6%と前年同期の31.0%から60bp改善した。一方、プライベートブランドの販売比率が低下したことなどにより、販管費率は21.4%と前年同期の19.7%から170bp上昇した。デジタル投資やロジスティクス投資なども販管費を押し上げた。なお、税制改革に伴う一時利益を2,300万USD計上している。

2019/1期3Q(8-10月)中、10店舗の新規出店、13店舗の改修・移転、20店舗の閉店を実施した。2018/11/3時点での店舗網は、直営店が北米州、欧州、アジア、オーストラリア、ニュージーランドの26ヵ国で3,266店舗となった。さらに、中東で「Foot Locker」を108店舗、ドイツで「Runners Point」を10店舗、フランチャイズ形式で展開している。

How do we view this?

2018/1期4Q(2017/11-2018/1)と合わせて発表した2019/1通期会社計画は、既存店売上高が前期比横ばいから1桁台前半の伸び率、粗利益率が31.7%、EPSが同2桁台の伸び率、法人実効税率が27-28%である。ピーターズCFOは同計画について決算説明会で、トップライン、ボトムラインともに達成に向け軌道に乗っていると述べた。また、ジョンソンCEOは決算発表資料で、年末商戦および2019/1期4Q(2018/11-2019/1)はさらに良い業績になると自信を示している。通期市場予想は、売上高が前期比0.8%増の78.45億USD、当期利益が同87.0%増の5.31億USD。

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配当予想(USD) 1.37 (予想はBloomberg)
終値(USD) 55.28 2018/11/26

会社概要
1989年設立。スポーツ用シューズ・アパレルの世界的な小売業者。ナイキ、ジョーダン、アディダス、プーマなどの世界的有力ブランドからスポーツ・ライフスタイルの分野の新興ブランドまで扱う「Foot Locker」、子供向けのスポーツシューズ、アパレル、アクセサリーを提供する「Kids Foot Locker」、若い女性に特化した「Lady FootLocker」、北米最大のショッピングモール型スポーツ用品店の「Champs Sports」、高級ライン特化型の「Footaction」、ランニング用フットウェアに特化した「Runners Point」、アスレティックファッションを主に扱う「Sidestep」、女性向けスポーツ用品を扱う「SIX:02」などを展開している。子会社でスポーツ用シューズ・アパレルの大手サプライヤー のEastbayはウェブページを通じた直接販売(D2C)も行っている。

企業データ(2018/11/27)
ベータ値 0.98
時価総額(百万USD) 6,351
企業価値=EV(百万USD) 5,727
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 156.0

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主要株主(2018/11) (%)
1.Vanguard Group Inc 10.60
2.ブラックロック 6.01
3.AQR Capital Management LLC 4.96
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)

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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員 庵原浩樹
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員補 増渕透吾
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