What is the news?
2018/9期3Q(4-6月)は、売上高が前年同期比17.3%増の532.65億USD、営業利益が同17.1%増の126.12億USD、純利益が同32.1%増の115.19億USD。EPSは2.34USDと市場予想の2.18USDを上回った。粗利益率は38.3%と前年同期の38.5%から0.2%低下した。iPhoneXやiPhone8、iPhone8 Plusの販売が伸びたほか、AirPodsやApple Watchをはじめとするウェアラブル機器、デジタルサービスが好調に推移。地域別でも幅広く売上を伸ばしており、南北アメリカ、欧州、グレーター・チャイナ、日本、その他アジア太平洋地域の5地域セグメントが全て増収となった。
製品別では、iPhoneの販売台数は前年同期比0.7%増の4,130.0万台、売上高は同20.4%増の299.06億USDと全体の56.2%を占めた。iPadの販売台数は同1.1%増の1,155.3万台、売上高が同4.6%減の47.41億USDと全体の8.9%。Macの販売台数は13.3%減の372.0台、売上高が同4.7%減の53.30億USDと全体の10.0%。また、iCloud、Apple Payなどを含むサービスは、売上高が同31.4%増の95.48億USDと伸び、全体の17.9%を占めた。Apple TVやApple Watch、AirPodsなどを含むその他製品は、売上高が同36.7%増の37.40億USDと全体の7.0%であった。
How do we view this?
2018/9期4Q(7-9月)の会社計画は、売上高が600-620億USD、売上高総利益率38.0-38.5%、営業費用が79.5億-80.5億USDである。前期比14.1-17.9%の増収にあたり、売上高見通しは市場予想の594億USDを上回った。2018/9通期市場予想は、売上高が前期比15.3%増の2,643.22億USD、当期利益が同22.1%増の590.49億USD。同社は9/21、iPhone XS、iPhone XS MAX、Apple Watch Series 4を発売。iPhone Xsは、高速プロセッサー「A12」を搭載しカメラ機能も強化。上位モデルのiPhone Xs Maxは6.5インチ大画面で、有機ELを採用した。また、9/24にはセールスフォース・ドットコムとの提携を発表。セールスフォースはiOS向けにアプリを再設計し、アップルのSiriやFace ID、iMessage、Business Chatなどの機能を直接使えるようにする。さらに、セールスフォースのクラウドサービスと連携したiOS用アプリの開発ツールの共同開発にも取り組む。
配当予想(USD) 2.73 (予想はBloomberg)
終値(USD) 222.19 2018/9/25
会社概要
1977年設立。モバイル通信機器、メディア機器、PCの設計、製造・販売を行うほか、関連するソフトウェア、サービス、アクセサリー、ネットワークソリューション、デジタルコンテンツ、アプリケーションなども提供する。同社の提供する製品・サービスには、iPhone、iPad、Mac、AppleWatch、AppleTVなどのデバイスのほか、iOS、macOS、watchOS、tvOSなどのオペレーティングシステム、iCloud、Apple Payなどのサービスがある。
同社製品は、小売店、オンラインストア、直販店、サードパーティーの通信事業者などを通じて世界中で販売されている。また、デジタルコンテンツやアプリケーションなどは、iTunesStoreやAppStore、Mac App Store、TV AppStore、iBooksStore、AppleMusicを通じて提供している。
企業データ(2018/9/26)
ベータ値 0.98
時価総額(百万USD) 1,073,161
企業価値=EV(百万USD) 944,018
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 5,844.2
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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員 庵原浩樹
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員補 増渕透吾
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