What is the news?
2018/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比8.0%減の89.27億USD、純利益が同68.9%増の23.16億USD。調整後EPSは0.61USDと市場予想の0.60USDを上回った。直営ボトリング事業の再フランチャイズ化の影響により、GAAPベースの売上高が15%下押しされた。買収や事業売却などの影響を除くオーガニック売上高は同5%増。「コカコーラ・ゼロシュガー」の販売数量が2桁の伸びを示したほか、「FUZE TEA」も好調を維持。利益率の低いボトリング事業の売却や生産性向上により、非GAAPベースの比較可能な営業利益率は32.90%と前年同期から3.05%改善した。
地域別セグメントの概況は以下の通り。欧州・中東・アフリカ地域は、売上高が同7%増の21.70億USD、営業利益が同2%増の10.95億USD。為替変動のプラスの効果が出たほか、新商品投入に伴うマーケティング投資が寄与。ラテン・アメリカ地域は、売上高が同8%増の10.31億USD、営業利益が同6%増の5.93億USD。メキシコ、ブラジルなどで価格ミックスが大幅に改善した。北米地域は、売上高が同7%増の31.17億USD、営業利益が同10%減の6.84億USD。前年同期に計上した北米のボトリング事業の再フランチャイズ化に伴う内部振替利益の反動が出た。アジア・太平洋地域は、売上高が同1%増の15.17億USD、営業利益が同1%減の7.05億USD。ボトリング投資勘定は、売上高が同59%減の12.35億USD、営業利益が▲5,600万USDと前年同期の▲6.51億USDから赤字幅縮小した。
How do we view this?
2018/12通期の会社計画を上方修正。オーガニック売上高を前期比少なくとも4%増(従来計画約4%増)、非GAAPベースの比較可能な営業利益を同9%増(同8-9%増)とした。調整後EPSは同8-10%増、法人実効税率は21%で据え置いた。2018/12通期の市場予想は、売上高が同10.1%減の318.51億USD、当期利益が同6.4倍の79.68億USD。同社は、大麻草から抽出されるカンナビジオール(CBD)を配合した飲料への参入を検討していることを表明。機能性健康飲料の分野は急速に進展していると説明した。CBDは精神活性作用のない成分で、気分を高揚させることはない。
配当予想(USD) 1.54 (予想はBloomberg)
終値(USD) 45.93 2018/9/18
会社概要
1892年設立の世界最大の総合飲料企業。1886年にア トランタの薬剤師のジョン・S・ペンバートン博士が「コカ・ コーラ」を開発し、ソーダ・ファウンテンでの販売を始めた ことで創業。その後、エイサ・ G・キャンドラーが「コカ・ コーラ」事業の権利を買い取り、会社設立に至る。
200以上の国・地域で500以上のブランドを提供する。売 上高10億USD規模の21ブランドのうち19ブランドで、糖分 摂取管理をサポートする無糖・低糖タイプの製品を提供 する。会社名でもある「コカ・コーラ」のほか、世界中で販 売されているブランドとして、炭酸飲料の「ファンタ」、「ス プライト」、コーヒー飲料の「ジョージア」、緑茶飲料の「綾 鷹」、大豆ベース飲料の「AdeS」、果汁飲料およびネク ターの「Del Valle」、果汁飲料の「ミニッツメイド」、 「Simply」、茶系飲料の「Gold Peak」、「Honest Tea」、ス ポーツ飲料の「パワーエイド」、飲料水の「ダサニ」、「ス マートウォーター」、「ビタミンウォーター」、ココナッツ ウォーターの「Zico」などがある。ボトリング会社と併せて 全世界で70万人以上を雇用する。
企業データ(2018/9/19)
ベータ値 0.77
時価総額(百万USD) 195,337
企業価値=EV(百万USD) 224,637
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 469.5
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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員 庵原浩樹
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員補 増渕透吾
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