What is the news?
2018/5期2Q(9-11月)は、売上高が前年同期比9.3%増の163.13億USD、蘭TNTエクスプレスの買収関連費用を除いた非GAAT営業利益(以下、非GAAT営業利益)は同13.0%増の13.84億USD、純利益は同10.7%増の7.75億USDだった。調整後EPSは3.18USDと市場予想の2.88USDを上回った。非GAAT営業利益率は8.5%と前年同期から0.3%ポイント改善した。TNTが受けたサイバー攻撃により生じた費用や売上の減少に一部相殺されたものの、世界的な景気回復による基本運賃の上昇や輸送量の増加を受け増収増益。米国内では特にネット通販の活況により陸上運輸が伸びた。また、燃料サーチャージの増加なども寄与した。
セグメント別では、航空貨物輸送のフェデックス・エクスプレスは、売上高が同8.2%増の93.54億USD、非GAAT営業利益が同10.8%増の8.13億USD。非GAAT営業利益率は8.7%と前年同期から0.2%改善。陸上貨物輸送のフェデックス・グラウンドは、売上高が同11.5%増の49.29億USD、営業利益が同12.0%増の5.21億USD。営業利益率は10.6%と前年同期から0.1%改善した。トラック1台未満の貨物輸送のフェデックス・フレイトは売上高が同10.3%増の17.62億USD、営業利益が同34.1%増の1.18億USD。営業利益率は6.7%と前年同期から1.2%改善。
How do we view this?
緩やかな経済成長やトランプ政権下で行われた税制改革、サイバー攻撃からの回復などを反映し、2018/5通期会社計画を上方修正。調整後EPSを12.70-13.30USD(従来計画12.70-12.80USD)とした。また、2020/5期までにフェデックス・エクスプレスの営業利益を150億USDまで引き上げる計画も示した。2018/5通期の市場予想は、売上高が前期比7.0%増の645.56億USD、当期利益が同14.8%増の34.42億USDである。
同社は、上海の浦東空港に大規模な物流ハブ施設を開設。敷地面積は13.4万平方メートルで、主に欧米間の輸送拠点とする。同施設には、コンピュータ制御された全自動仕分けシステムが搭載されており、1時間に最大3.6万もの荷物や書類を処理することが可能で、税関や検疫などの作業も完了できる。ネット通販大国の中国において、ネット通販の拡大に伴い増加する国際貨物の需要を取り込みが期待される。
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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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