既存店売上高は前年同期比4.2％増、2019/1通期の会社計画を上方修正
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2019/1期1Q（2-4月）は、売上高が前年同期比3.6％増の55.41億USD、営業利益は同8.7％増の2.38億USD、純利益が同78.2％増の1.39億USD。調整後EPSは0.42USDと市場予想の0.36USDを上回った。人気の高いディスカウント専門店の拡大や、ポイントサービスなど集客拡大を探る取り組みを次々と導入。特別販促セール「Friends & Family Sale」を2Qから前倒しで行ったことなども寄与した。「メーシーズ」、「ブルーミングデールズ」、「ブルーマーキュリー」の主要3ブランドがいずれも堅調に販売を伸ばしたほか、地域別・業態別で見ても万遍なく良好なパフォーマンスであった。売上高営業利益率は4.3％と前年同期の4.1％から改善。中国での合弁契約の解消に関連した費用や減損損失が1,900万USD生じており、これらを除くと売上高営業利益率は4.6％であった。
既存店売上高は、直営店ベースで同3.9％増、ライセンス加盟店を含めたベースでは同4.2％増となった。特別販売セール「Friends & Family Sale」の前倒しの影響を除くと、既存店売上高は直営店ベースで同1.7％増だった。同社は、Fungグループ傘下のFung Retailing Limitedをパートナーとする中国での合弁契約の解消で合意に至ったと発表。今後の中国事業は、上海のFung Omniのサポートを受け、アリババ・グループ・ホールディングスの電子商取引プラットフォーム「天猫（Tmall）」上でサンフランシスコの同社電子商取引チームが管理することとなった。
個人消費が堅調を維持するほか、海外旅行客の支出の復調が見込まれることから、2019/1通期の会社計画を上方修正。確定給付年金の期待給付金や減損損失を除く調整後EPSを3.75-3.95USDと従来計画の3.55‐3.75USDから引き上げた。また2019/1通期の売上の見通しについて、売上高を前期比1％減から同0.5％増、直営店ベースの既存店売上高を0.2-0.3％減、ライセンス加盟店を含めた既存店売上高を同1-2％増とした。2019/1通期の市場予想は、売上高が前期比2.2％減の250.86億USD、当期利益は同25.2％減の11.63億USDである。
配当予想(USD) 1.60（予想はBloomberg）
終値(USD) 34.61 2018/5/21
会社概要
1830年創業。百貨店の運営を行う。米国内では44州、コロンビア特別区、グアム、プエルトリコで約850店舗を運営する。「メーシーズ」、「ブルーミンデールズ」、「ブルーミングデールズ・アウトレット」、「メーシーズ・バックステージ」、「ブルーマーキュリー」、「メーシーズ・チャイナ・リミテッド」などの複数の業態を展開している。さらに、「ブルーミングデールズ」はライセンス契約に基づいてAlTayerグループのAl Tayer Insigniaを通じてアラブ首長国連邦、エルサレム、クウェートでも出店している。 衣類やアクセサリー（男性用、女性用、子供用）のほか、化粧品、家具、その他の消費財など、幅広い商品を販売している。具体的な品揃えは、店舗の規模、商品の品揃え、地域の顧客特性によって差異がある。ほとんどの店舗は、都市や郊外にあり、主に各地の人口密度の高い地域に展開している。2017年の商品別の売上高構成比は女性向けアクセサリー・下着・靴・化粧品・香水が38％、婦人向け衣類が23％、紳士・子供向け商品が23％、家具・雑貨が16％であった。
企業データ（2018/5/22)
ベータ値 0.97
時価総額(百万USD) 10,605
企業価値=EV(百万USD) 14,936
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 329.0
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