What is the news?
2017/8期4Q(6-8月)は売上高が前年同期比90.8%増の61.38億USD、営業利益は25.02億USD、純利益は23.68億USDと営業利益、純利益ともに黒字転換となった。調整後EPSは2.02 USDと市場予想の1.84 USDを上回った。前四半期比では売上高は10.3%増となった。
4Qは販売数量が、DRAM(半導体記憶素子)で前期比3%、NAND型フラッシュメモリーで同5%伸びたことに加え、平均販売価格がそれぞれ前期比8%、同5%上昇したことなども寄与した。売上高営業利益率も改善しており、前四半期の46.9%に対し今期は50.7%と改善した。
事業部門別の収益は以下の通り。主力のコンピューター・ネットワーク部門(CNBU)は売上高が同2.3倍の28.5億USD、営業利益が同160倍の16.0億USD、モバイル部門(MBU)は売上高が同75.9%増の11.8億USD、営業利益は黒字転換し3.64億USD。ストレージ部門(SBU)は売上高が同71.5%増の13.0億USD、営業利益が黒字転換の2.50億USD、エンベデッド部門(※)(EBU)は売上高が同61.2%増の8.27億USD、営業利益が2.5倍の3.48億USDとなり、4部門は全て好調だった。
(※)エンベデッド:自動車、産業、家電製品向けに販売されているメモリー製品など半導体の組み込み部門
How do we view this?
2018/8期1Q(9-11月)会社計画は、売上高が61-65億USD(市場予想61億USD)、調整後EPSは2.09-2.23 USD(同1.84USD)と売上高、EPSとも市場予想を上回った。1Qの粗利益率は50-54%、営業利益は26.5-28.5億USDを同社は見込んでいる。通期市場予想は、売上高が前期比19.4%増の242.70億USD、当期利益が同61.3%増の82.11 億USDである。
半導体業界における設備投資抑制を背景に、コンピューター・携帯端末向けの半導体メモリーやストレージ用のチップは供給不足の状態にある。また自動車やデータセンターなどあらゆる分野にコンピューター機能が追加され電子部品市場が拡大していることがあり、今後も販売価格の上昇が続くと予想される。
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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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