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個別銘柄レポート:エヌビディア

データセンター向けの売上高が前年同期比2.0倍、石油開発企業との提携も

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ナスダック | 半導体 | 業績レビュー

BLOOMBERG NVDA:US | REUTERS NVDA.OQ/

  • 2018/1期4Q(11-1月)は、売上高が前年同期比34.0%増の29.11億USD、純利益が同70.7%増の10.73億USDと過去最高を更新。調整後EPSは1.72USDと市場予想の1.28USDを上回った。
  • データセンター向けGPUが大幅に伸びたほか、ゲーミング向けやPV向けGPUも好調。任天堂など向けプロセッサーも寄与した。
  • 2019/1通期の市場予想は、売上高が前期比27.1%増の123.42億USD、当期利益が同29.0%増の39.30億USDである。

What is the news?

2018/1期4Q(11-1月)は、売上高が前年同期比34.0%増の29.11億USD、純利益が同70.7%増の10.73億USDと過去最高を更新。調整後EPSは1.72USDと市場予想の1.28USDを上回った。売上高総利益率は61.9%と前年同期から1.9%改善した。世界的なデーセンター需要の拡大を受け、データセンター向けGPU「Volta」の販売が大幅に伸びた。好調な年末商戦やインターネットカフェの設備更新、eスポーツ、仮想通貨のマイニングなどによる旺盛な需要に牽引されたゲーミング向けGPU「GeForce」も好調だった。また、AIやディープラーニング、VRなどの機能を備えたハイエンド・ウルトラハイエンドワークステーション(組版、科学技術計算、CAD、グラフィックデザイン、事務処理などに特化した業務用の高性能なコンピューター)の引き合いの高まりを背景にプロフェッショナル・ビジュアライゼーション(PV)向けGPUも伸びたほか、任天堂「Nintendo Switch」などに搭載されるプロセッサー「Tegra Processor」も、売上高が前年同期比75%増加するなど増収増益に寄与。
供給市場別の売上高は、5市場が全て増収であった。全体の約6割を占めているゲーミング向けは前年同期比29.0%増の17.39億USDと全体の業績を牽引した。PV向けは同12.9%増の2.35億USDと堅調。データセンター向けは同2.0倍の2.96億USDと大幅に増収した。その他、自動車向けは同3.1%増の1.32億USD、OEM&IP(パソコン組み込み型製品等)向けは同2.3%増の1.80億USDであった。
 

How do we view this?

2/9に公表した2019/1期1Q(2-4月)の会社計画は、売上高が28.42-29.58億USD、売上高総利益率が62.2-63.2%と市場予想の売上高24.4億USDを上回った。2019/1通期市場予想は、売上高が前期比27.1%増の123.42億USD、当期利益が同29.0%増の39.30億USDである。同社はGE傘下のベーカー・ヒューズと提携すると発表。AIとGPUアクセラレーテッドコンピューティングを投入し、地震モデリングからや油田開発計画の自動化、機器類の故障の予測、サプライチェーンの最適化を目指す。

 

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配当予想(USD)0.61(予想はBloomberg)
終値(USD)242.15 2018/2/22

会社概要
1993年にジェンスン・フアン、クリス・マラコウスキー、カーティス・プリームにより設立された半導体メーカー。ビジュアル・コンピューティングの世界的なリーダーで、コンピューターのグラフィックス処理や演算処理の高速化を主な目的とするGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)の開発・販売を行う。 1999年に同社が発明したGPUは、PC ゲーミング市場の成長の起爆剤となり、近代コンピューター グラフィックの定義を一新し、並列コンピューティングに革新をもたらした。現在までに10億点以上を出荷。近年では、ディープラーニングアルゴリズムを使用することにより、世界を認知および理解できるコンピューター、ロボット、及び自動運転車の中枢部として利用されている。同社は、ゲーミング、エンタープライズ・グラフィックス、データセンター、自動運転の 4 つの市場をターゲットとして、AI(人工知能)分野に重点を置いている。

企業データ(2018/2/23)
ベータ値1.40
時価総額(百万USD)146,743
企業価値=EV(百万USD)141,635
3ヵ月平均売買代金(百万USD)3,334

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主要株主(2018/2) (%)
1. FMR7.95
2. Vanguard Group6.78
3. BlackRock6.21
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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