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米国マンスリー2017年10月号

金融政策とマーケット展望!

金融政策とマーケット展望!

FRBは9月のFOMCで予想通り資産縮小開始を決定し、年内追加利上げの可能性も示唆した。FF金利先物からみた12月の利上げ確率は、FOMC後70%程度に上昇している。

一方、インフレ見通しの引き下げ等FRBは慎重姿勢を持続。追加を含む年3回利上げは従来からの見通しであり、ペースは緩やかと言えよう。ただ、市場ではFOMCを契機に利益確定の動きも見られ、短期的な調整の可能性もあろう。一方、税制改革の進展、業績期待の高まりなどが相場をサポートすると見る。(庵原)


【金融出口戦略に向かうFRB~インフレ率は弱いが金融正常化を進める!】

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世界経済は順調な拡大続く?

OECDによれば、世界は日米欧など主要国を中心に同時に成長率が高まる状況にある。ただ、投資や貿易の回復は弱く、中期的な持続的成長に疑問を呈している。賃金の伸びの弱さ、低インフレ、新興国市場の高成長に改革が必要であるとしている。

ただ、WTOの統計では世界の貿易額は2016/4Q以降増勢となっており、主要国・地域やアジア、中南米が堅調なほか、旧ソ連、アフリカ、中東は顕著な伸びを示している。過去のトレンドから見ても、当面良好な状況が続きそうだ。国際小包の輸送量増加、Eコマースの成長加速などの恩恵を享受するフェデックス(FDXなど関連企業に注目したい。(庵原)


【主要国は足並み揃えて成長率拡大~世界経済の順調な拡大は続く?】

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企業業績と金利と株価と!

ITバブルの崩壊、サブプライムローンに端を発した金融危機(リーマンショック)などでの急落はあったものの、米国株の上昇トレンドは不変であると言えよう。背景としては、米国の企業業績の拡大が挙げられる。量的緩和と金利低下など金融政策も大きな後押しとなったと言えよう。

S&P500構成企業は2016/3Q(7-9月)に増益に転じ、2017/1Q、2Qと2四半期連続で2桁増益となった。3Qは現状、1桁増益予想だが、見通しは明るい。ただ、株価上昇ペースは、金融政策の出口戦略に伴い緩やかになる可能性もあろう。(庵原)

【業績拡大、金利低下が支える株価の展望!~上昇モメンタムは続く?】

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高成長見通しの顔認証システム

世界的に生体認証の需要が高まっている。2013年のアップル(AAPL)によるiPhoneへの指紋認証システム導入はひとつの契機になったと見られる。発売10周年モデルiPhone Xには顔認証機能が掲載され、改めて生体認証関連企業が注目される。

顔認証は利便性が高く、政府、金融のほか、空港のゲート、施設への入退場などニーズは多様である。一部調査会社によれば、顔認証システムの2017-2021年の市場は、年率約22.5%の成長が見込まれている。ただ、同システムの関連企業の多くは未上場企業。大手では、グーグルのアルファベット(GOOGL、自動車部品大手のデルファイ(DLPHなどが挙げられよう。(庵原)、


iPhone Xへの顔認証システム搭載~改めて注目される生体認証!】

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エネルギーセクターに資金流入!

WTI原油先物価格は、足元で50ドル台乗せと数ヵ月ぶりの水準で推移。年一度開催のアジア太平洋石油会議(APPEC)でインドを中心に需要は強含み、2019年までに世界で供給不足に陥る可能性が示された。

一方、米エネルギー省は、ハリケーン「ハービー」が生産・供給体制に大きく影響し、「イルマ」の影響も不確実で正常化への先行きには不透明感があるとしている。エネルギーセクターの株価は9月月初来業種別上昇率でトップ。アパッチ(APAハリバートン(HALシュルンベルジェ(SLBなどに注目したい。(庵原)


【原油価格は堅調推移となるか?~出遅れのエネルギーセクターに注目!】

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大きな転換期迎えた自動車業界

「ダイソンお前もか」。IT企業参入が相次ぐなか、創業者ダイソン氏が2020年までのEV製造を明らかにした。英仏が2040年までにディーゼル車・ガソリン車を禁止する方針で、中国政府もガソリン車やディーゼル車の製造・販売禁止の方針を示唆。

EV関連の商機は拡大していると言えよう。各社の開発スピードは加速し、競争は激化の様相である。世界販売トップのフォルクスワーゲンは2025年までにEV50車種を投入し、テスラ(TSLA)は急速充電スタンド網をシカゴ、ボストンなど都市中心部に拡大する。フォード(F)ゼネラル・モーターズ(GM)デルファイ(DLPH)などの同業やIT企業等との連携の動きにも期待したい。(庵原)


EV開発競争が激化~異業種参入で完成車メーカーは生き残れるか?】

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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員庵原浩樹
フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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