What is the news?
2018/12期1Q(1-3月)は、売上高が前年同期比40.4%増の37.01億USD、営業利益が同73.8%増の4.47億USD、純利益が同62.8%増の2.90億USD。EPSは0.41USDと市場予想と一致。期中平均有償ストリーミング契約者数が同25%増加したことや、ASP(顧客単価)が同14%増加したことにより大幅増益となった。売上高営業利益率は12.1%と前年同期から2.4%改善したが、これは主にコンテンツ制作費の計上時期の差に起因する。ストリーミング契約者数は、全世界で前四半期末比741万人の純増と会社計画の同635万人純増を大幅に上回った。市場予想も635万人の純増であった。独自コンテンツの拡充と世界的なインターネットエンターテインメントの普及が寄与し、契約者数が伸びた。地域別では、米国内のストリーミングサービス契約者数は、同196万人純増と会社計画の同145万人純増を上回った。価格設定の見直しを行ったことで、同セグメントのASPは12%向上した。海外ストリーミングサービス契約者数は、同546万人純増と会社計画の同490万人純増を上回った。2018/3末時点の世界総契約者数は前年同日比25.6%増の1億2,500万人である。
事業セグメント別の業績は以下の通り。国内動画配信サービス事業は、売上高は前年同期比23.8%増の18.20億USD、セグメント利益が同15.1%増の6.97億USDだった。海外動画配信サービス事業は、売上高は同70.3%増の17.82億USD、セグメント利益が同6.4倍の2.72億USD。為替変動によるプラスの効果が1.14億USD生じており、これを除くと同59%の増収であった。国内レンタルDVD事業は、売上高は同18.0%減の1.05億USD、セグメント利益が同10.1%減の56百万USDだった。
How do we view this?
2018/12期2Q(4-6月)の会社計画は、全世界のストリーミング契約者数が前四半期比620万人の純増(うち、米国内ストリーミングサービス契約者数が同120万人の純増、海外ストリーミングサービス契約者数が同500万人の純増)、売上高営業利益率が12%である。2018/12通期の市場予想は、売上高が前期比36.0%増の159.04億USD、当期利益が同2.2倍の12.52億USDである。
配当予想(USD) 0.00 (予想はBloomberg)
終値(USD) 307.78 2018/4/16
会社概要
1997年設立。テレビ番組・映画のインターネット配信のパイオニアで、2007年にストリーミング動画配信サービスを開始。2010年にはカナダでの動画配信を開始したことを契機に、グローバルに配信地域を拡大。現在では、世界最大級のオンラインストリーミングサービスであり、190ヵ国以上で、1億1,700万人以上のストリーミング契約者を有する。1日あたりの動画の再生時間は、全契約者の合計で1億4,000万時間以上にのぼる。(2017/3末)
ストリーミングサービス契約者は、インターネットに接続されたデバイスがあれば、いつでも、どこでも、好きなだけ、動画見ることができる。コマーシャルや追加課金のない定額制で、コンテンツをダウンロードしてオフラインで見ることもできる。既存コンテンツに加え、独占配信やオリジナル作品も配信しており、エミー賞、ゴールデングローブ賞、アカデミー賞などを受賞した作品も含んでいる。オリジナル作品の中には、同社プロデュースの作品もあり、増加傾向にある。また、米国ではレンタルDVDの配達サービスも行っている。
企業データ(2018/4/17)
ベータ値 1.41
時価総額(百万USD) 133,561
企業価値=EV(百万USD) 137,509
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 3,442.9
主要株主(2018/4) (%)
1.CAPITAL GROUP COMPANIES INC 12.39
2.VANGUARD GROUP 6.66
3.BLACKROCK 5.95
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)
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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員 庵原浩樹
公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員補 増渕透吾
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