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個別銘柄レポート:ユナイテッドヘルス・グループ

通期の利益見通しを上方修正

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ニューヨーク | 医療保険 | 業績レビュー

BLOOMBERG UNH:US | REUTERS UNH.N

  • 2017/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比7.7%増の500.53億USD、営業利益が同16.5%増の37.31億USD、純利益が同30.2%増の22.84億USDとなった。調整後EPS は2.460USDと市場予想の2.379USDを上回った。
  • UnitedHealthcare事業(※1)とOptum事業(※2)の業績は好調に推移し、いずれも増収、営業増益となった。
  • 2017/12通期の市場予想は、売上高が前期比8.5%増の2,006.23億USD、純利益が同30.5%増の91.60億USDである。

(※1UnitedHealthcare事業:医療、厚生給付プログラムなどの商品を提供するプラットフォーム)
(※2Optum事業:顧客向けの健康管理、診療情報などのサービスを提供するプラットフォーム)

What is the news?

2017/12期2Q(4-6月)は、売上高が前年同期比7.7%増の500.53億USD、営業利益が同16.5%増の37.31億USD、純利益が同30.2%増の22.84億USDとなった。調整後EPS は2.460USDと市場予想の2.379USDを上回った。保険加入者の増加から保険料収入が伸びた。また、関連商品の販売収入、サービス収入も増加した。主力の保険事業UnitedHealthcareは堅調に伸びたほか、Optum事業は2桁増収と好調だった。

 事業別の収益は以下の通り(売上高は内部取引等相殺消去前)。UnitedHealthcare事業の売上高は前年同期比8.6%増の407.88億USD、営業利益が同13.9%増の22.11億USDとなり、営業利益率が5.4%と前年同期から0.2ポイント上昇した。2Qの同事業の医療サービス利用者数は2Qに同250万人増となった。企業&個人向け給付プログラムは減収となったものの、メディカルケアや退職者向けサービスは好調だった。また、Optum事業の売上高は同9.9%増の226.71億USD、営業利益が同20.5%増の15.20億USD、営業利益率が同0.6ポイント上昇の6.7%と好調だった。同事業のうち、顧客の健康管理など心身のサポートや金融面など様々なソリューションを提供するOptumHealth部門の売上高は同26%増となった。低所得者や身体障害者などに対する公的医療市場への医療サービスなどが拡大した。病院、企業、政府などにヘルスケア管理のソフトウェアを提供するOptum Insight部門は同13.1%増収。また、薬剤管理、医薬費のコスト管理などのサービスを提供するOptumRxは同5.1%増収と好調だった。


How do we view this?

2017/12通期の会社計画は、調整後EPSが9.65-9.85USDから9.75-9.90USDに上方修正された。通期の市場予想は、売上高が前期比8.5%増の2,006.23億USD、当期利益が同30.5%増の91.60億USDである。

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配当予想(USD) 2.88 (予想はBloomberg)
株価(USD) 198.33 2017/9/13

会社概要
1977年に設立した医療管理・計画を提供する医療サービス世界最大手である。UnitedHealthcare やOptum を通じて、米国および海外の企業、家庭や個人顧客に対し、厚生給付プログラム、医療体制の管理商品やリソース、ヘルスケア情報などを提供している。

企業データ(2017/8/31)
ベータ値0.91
時価総額(百万USD) 191,757
企業価値=EV(百万USD) 209,555
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 495.51
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主要株主(2017/9) (%)
1. BlackRock 7.18
2. Capita l Group 6.80
3. Vanguard Group 6.68
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員庵原浩樹
フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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