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米国マンスリー2018年9月号

金融政策も相場をサポート!

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貿易戦争の次の焦点は第3弾

トランプ政権は8/23に中国の知的財産侵害に対する制裁関税の第2弾を発動。予定通り、第1弾と合わせ知財侵害による年間被害額と見る500億ドル分の中国製品に関税を上乗せした。中国も、同規模の対抗措置を発動した。

米政権はさらに第3弾として2,000億ドル分を準備している。USTRは第3弾を巡り民間の意見を9/5まで受け付けるとしており、第3弾の発動時期は9月以降になる見込み。中国も600億ドル分の報復関税を用意している。ただ、11月の米中間選挙を念頭に、中国から知財や通商などの分野で思い切った妥協案が出る可能性もあろう。その場合には、貿易戦争が収束に向かい、世界的なリスクオン相場となろう。(増渕)

【第2弾の制裁・報復関税の発動が決定~次の焦点は第3弾へ!】

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金融政策と株価動向の検証!

8/24、ジャクソンホールでのシンポジウムでパウエルFRB議長は講演し、段階的な利上げの正当性を主張。景気を過熱も抑制もしない中立水準への利上げを目指すFRBの姿勢が確認された。さらに、先行きの景気悪化に備え、利下げや量的緩和の他、FOMCで新たな政策手法を議論することを決めた。

また、パウエル議長が打ち出した「ドクトリン(原則)」に注目したい。実際の経済動向を踏まえ、あらゆる金融政策を駆使する姿勢であり、相場に安心感をもたらすと考えられる。利上げは、打ち止め時期に注意が必要だが、少なくとも2019年中の継続が想定され当面、株価上昇が続くと予想される。(庵原)

【金融政策と株価動向~「パウエル・ドクトリン」による舵取りは如何に!】

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在庫減でWTI原油は上昇!

エネルギー省が8/22に発表した8/17終了週の週間原油在庫統計では、クッシング在庫が前週比583.6万バレル減。市場予想の同150万バレル減を上回る減少幅だった。WTI原油先物は一時68.08ドル/バレルまで上昇。ドルが主要通貨に対して軟調に推移したことによる割高感の後退も影響した。

ただ、中国が8/23に発動した333品目、160億ドル分の追加関税の第2弾には、石油製品が含まれている。また8/20にエネルギー省は、輸入停止などの非常事態に備えた戦略石油備蓄を、10/1から11/30に1,100万バレル放出すると発表。米国内の需給が緩和する可能性もあり注意したい。(増渕)

【米国原油在庫は市場予想を上回る減少~先行きは需給緩和の可能性も】

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早くも期待高まる年末商戦!

減税や株高、不動産価格上昇による資産効果などを背景に個人消費が拡大。4-6月のGDP成長率は約7割を占める個人消費にも支えられ2014年以来の水準に高まった。小売売上高は足元、前年同月比で6%台に伸びが加速。シェア拡大のアマゾン・ドット・コム(AMZNを中心にEコマース市場は前年同期比15%前後の成長だが、構成比は小売売上の10%に満たない。

8/28、好決算を発表したティファニー(TIFの5-7月の米国内既存店増収率は、前年同期比8%増となった。NRF(全米小売業協会)は、9月の新学期に向けたバック・トゥー・スクールの小売商戦が、過去3番目の売上規模になると予想。気が早いが、11/22感謝祭以降の年末商戦に期待が高まる。(庵原)

【個人消費拡大がGDP成長率を押し上げ~年末商戦に期待!】

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半導体関連株に評価余地?

8/28現在、S&P500は年初来8.37%上昇し、24業種分類でネットフリックス(NFLXアマゾン・ドット・コム(AMZNなどが牽引し小売が36.86%高とトップパフォーマー。一方、半導体・同製造装置は9.89%高とインデックス並。SOX指数は11.96%上昇も、S&P500やナスダックが最高値更新のなか、3月の最高値を約3%下回っている。投資家の慎重姿勢が背景と見られる。

一方、ビッグデータ時代を迎えIotの他、次世代通信5G、データセンター向けやAI、EV、自動運転など半導体の大幅な需要拡大が見込まれている。微細化進展で次世代半導体への投資も拡大。半導体製造装置の市場も拡大し、アプライド・マテリアルズ(AMATなどの株価動向にも注目したい。(庵原)

【半導体株の動向~再び相場の核となる?】

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注目されたアップルの4Q見通し

アップル(AAPLは、7/31に市場予想を上回る2018/9期3Q(4-6月)を発表。iPhoneXやiPhone8、iPhone8 Plusの販売が好調に伸び、iPhone全体の販売台数は同微増の4130万台、平均単価は同19.5%高い724ドルとなった。

2018/9期4Q(7-9月)の会社計画では、売上高600億-620億ドルを見込む。同14.1-17.9%の増収であり、市場予想の594億ドルを上回る強気の見通しだ。関係者の話によると、9月に発表される新機種のハイエンドモデルは、対角線で約6.5インチのディスプレーを採用。iphoneでは群を抜く大画面で、市販される主要スマホ製品でも最大級となる。また、同社スマホでは2番目の有機EL採用製品となる。関連銘柄も含め改めて物色対象となろう。(増渕)

【市場予想を上回るアップルの7-9月期見通し~新作は大画面モデル!?】

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