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米国ウィークリー 2018/8/28号

NYダウも最高値が射程圏に!

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  • 8/24、S&P500は1月以来、ナスッダクは7月以来となる最高値を更新。貿易摩擦などを背景に、世界的に株価パフォーマンスが優れないなか、米国株は一人勝ちの状況だ。NYダウは、25,790.35ドルと終値ベースで1/26の最高値26,616.71ドルまで826ドル(3.2%)に迫り、年初来で4.33%の上昇。S&P500とナスダックはそれぞれ、年初来で7.52%、15.10%の上昇となっている。

    NYダウ構成銘柄の年初来上昇率は、ナイキ(NKE31.81%、アップル(AAPL27.73%、マイクロソフト(MSFT26.72%がトップ3。S&P500構成銘柄の年初来では、半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMDが2.3倍とネットフリックス(NFLX86.92%、アマゾン・ドット・コム(AMZN62.93%の上昇を大幅に上回っている。S&P500の24業種分類ではNFLXAMZNの他、トリップアドバイザー(TRIPメーシーズ(Mターゲット(TGT等の小売が35.62%、AAPLシスコシステムズ(CSCO等テクノロジー・ハード・機器が23.31%、アドビシステムズ(ADBEセールスフォース・ドットコム(CRMツイッター(TWRT等のソフトウエア・サービスが18.08%の上昇。SOX指数は年初来9.80%高。過去5営業日で3.96%上昇し、構成銘柄ではAMDが21.29%、エヌビディア(NVDAが11.19%、マイクロン・テクノロジー(MUが7.62%と大幅高になっている。
  • 一方、年初来のセクター別ワーストパフォーマーは、フォード・モーター(Fハーレーダビッドソン(HOG等の自動車・自動車部品で、貿易摩擦の影響を主因に14.16%の下落。ただ、トランプ大統領は8/25、NAFTAの交渉を巡り、米国とメキシコが近く合意する可能性があるとツイート。カナダも加え、3ヵ国で最終合意を目指す展開となれば、株式市場を押し上げる要因になると見られる。自動車・自動車部品セクターに資金が流入する展開も想定されよう。

    8/24、パウエルFRB議長は経済シンポジウムの講演(ジャクソンホール)で緩やかな利上げスタンスや強い景気動向の認識を示し、市場参加者に安心感が広がった。また、危機が再び脅威となった場合に「できることは何でもやる」とも述べた。休場明け(8/21-24犠牲祭)のトルコの金融市場(株式・債券)や中国のマーケットが波乱の展開となる可能性もあるが、米国株式市場への影響は軽微と見られ、短期的にNYダウが最高値を目指す展開もあると予想する。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(8/24現在)

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■主な企業決算 の予定

●8月28日(火):中国農業銀行、 中国建設銀行

●29日(水):セールスフォース

●30日(木): 中国工商銀行

 

■主要イベントの予定

●28日(火):

・6月の主要20都市住宅価格指数

8月の消費者信頼感指数

・ユーロ圏7月のマネーサプライ

●29日(水):

4-6GDP (改定値)

・7月の中古住宅販売成約指数

●30日(木):

7月の個人支出、個人所得

・新規失業保険申請件数(8月25日終了週)

・ユーロ圏8月の景況感指数

・ 独8月のCPI (速報値)

●31日(金):

・韓国中銀、政策金利発表

・IFA2018/国際コンシューマ・エレクトロニクス展(ベルリン、9月5日まで)

8月のミシガン大学消費者マインド指数 (確定値)

・ブラジル4-6月のGDP

・ユーロ圏7月の失業率、8月のCPI(速報値)

中国8月の製造業PMI中国非製造業PMI

・インド4-6月のGDP

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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