豪ドルが1年9カ月ぶり高値、一時0.73米ドル台後半
31日の外国為替市場で豪ドルが0.73米ドル台後半まで買われ、1年9カ月ぶりの高値を付けた。投資家のリスク選好姿勢が背景にある。
31日の外国為替市場でオーストラリアドルの対米ドル相場が0.73米ドル台後半まで買われ、2018年12月以来、約1年9カ月ぶりの高値を付けた。投資家のリスク選好姿勢が背景にある。しかし、中国が豪産ワインを対象に反補助金調査を開始したと発表すると、豪ドルの上値は重くなった。豪ドルは対円でもしっかりと推移している。
豪ドルは先週からの上昇の流れを引き継ぎ、0.73米ドル台半ば付近で取引を開始し、日本時間午前9時過ぎに0.7380米ドル付近まで買われた。
しかし、中国商務省が輸入豪産ワインの一部を対象に反補助金調査を開始したと発表すると、豪ドルは0.73米ドル台半ばまで後退。中国はこれに先立つ18日、輸入豪産ワインについて反ダンピング調査を開始したと発表している。
その後、同午前10時に発表となった中国の非製造業購買担当者指数(PMI)が市場予想を上回ると豪ドルは再浮上。その後は朝方の高値付近での取引が続いている。
豪ドルの対円相場は朝方に77.80円台まで上昇。28日に78円の節目の手前で上値が重くなったが、この日も同じ水準で頭打ちとなった。いったん77円台前半に後退したが、中国経済指標の発表後に再度77円台後半へと浮上した。
中国の非製造業PMI、2年7カ月ぶり高水準
中国国家統計局が発表した8月の非製造業PMIは55.2と、18年1月以来、約2年7カ月ぶりの高水準となった。市場予想は54.2だった。
8月の製造業PMIは51と、7月の51.1から若干低下。市場は51.2への上昇を予想していた。ただ6カ月連続で活動拡大・縮小の分かれ目となる50を上回った。
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