アンジェス、コロナワクチン第1/2相臨床試験の接種完了を発表
アンジェスは、大阪市大病院で実施しているコロナワクチンの第1/2相臨床試験の接種が完了したと発表した。
創薬ベンチャーのアンジェス<4563>は18日、大阪大学との共同開発による新型コロナウイルス感染症向けワクチンについて、大阪市立大学医学部附属病院で実施している第1/2相臨床試験の接種が完了したと発表した。
株式市場での取引終了後にリリースで明らかにした。
アンジェスは6月30日、同病院で臨床試験を開始したと発表した。それによると、この臨床試験は健康成人志願者に対する筋肉内接種における治験薬の安全性、および免疫原性を評価することが目的。目標は30例(低用量群15例、高用量群15例による2週間間隔での2回投与)で、予定試験期間は2021年7月31日まで。
アンジェスは18日、高用量を含め予定通りにすべての接種が完了したとし、今後は当初の計画通りに接種間隔、および接種回数等を検討する別の第1/2相臨床試験を実施する予定で試験詳細は追って報告するとした。
また、すべての第1/2相臨床試験の接種が完了した後、経過観察の上で初期データとしての試験結果を20年第4四半期に公表する予定としている。
今年度の通期連結業績に与える影響は現在精査中という。
ワクチン開発は、アンジェスと阪大(臨床遺伝子治療学・健康発達医学)が保有するプラスミドDNA製品の開発実績に基づいて行われている。
アンジェスによると、DNAワクチンは弱毒化ワクチンとは異なり、病原体を使用しない。アンジェスは阪大発のバイオ企業。
アンジェス株、一時1カ月ぶり高値
アンジェスの株価は3営業日の続伸。18日終値は前日比73円(4.64%)高の1646円。一時1661円まで買われ、7月16日以来約1カ月ぶりの高値を付けた。
出来高は680万株超で、マザースで2位につけた。
アンジェスの開発するワクチンを製造するタカラバイオ<4974>も反発。108円(3.6%)高の3105円で引けた。
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