レオパレス株、レノが買い増しに転じる 10.90%保有
・9%台まで削減後に
・レオパレス株、ファンドが4割超保有
賃貸アパート大手レオパレス21<8848>の株式について、旧村上ファンド関係者が運営する投資会社レノが再び買い増したことが明らかになった。
レノは11日受付で関東財務局に大量保有の変更報告書を提出し、同社と共同保有者によるレオパレス株の保有比率が9.46%から10.90%に上昇したと伝えた。報告義務発生日は4日。
レノは保有目的を「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」としている。
同ファンドは5月にレオパレス株の保有比率を16.18%まで引き上げた。しかし、その後同株の売りに転じ、10月末時点で保有比率は9.46%まで低下した。
最新の報告書によると、他のファンドの保有状況はアルデシアインベストメントが16.10%で、英オデイ・アセット・マネジメントが14.34%。レノを含めた3社のレオパレス株の保有は引き続き全体の4割を超える。
入居率80%割れ
12日前場の東京株式市場でレオパレスは小動き。一時上昇する場面があったが、午後11時23分現在は前日比2円(0.61%)安の327円で推移している。
入居が低迷するなど業績が冴えない一方、株価は堅調を維持していおり、11日には6月中旬以来半年ぶりの高値となる334円まで買われた。
レオパレスが今月に入り発表した11月の入居率は前月から0.28ポイント下落の79.21%。16カ月連続で前年実績を下回った。10月以降は採算ラインとされる80%を割り込んでいる。
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