テスラ株の目標1060ドルに引き上げ 急落で買いの好機━JPモルガン
・最高値から27%下落
・モルガン・スタンレーは様子見推奨
米電気自動車(EV)メーカー、テスラ<TSLA>の目標株価をJPモルガンが1060ドルに引き上げた。新型コロナウイルスに対する懸念を受け株価は大幅に下げており、買いの好機が到来したと分析した。一方、モルガン・スタンレーは強気になるには現時点では尚早との見方にある。
テスラは2月19日に終値で最高値となる917.42ドルを付けた後に下げに転じ、28日に667.99ドルを付けた。下落率は27%超に及ぶ。新型コロナウイルスの感染拡大による同社の中国工場への影響が懸念された。
株価は今月に入り反発し、3日は前日比1.89ドル(0.25%)高の745.51ドルで引けた。
JPモルガンはリサーチノートで、株価がより魅力的な水準になったことに加え、競合会社の製品群がテスラによる支配的な地位の継続を示唆していることを引き上げの理由とした。
3日終値からJPモルガンが目標株価とした1060ドルまで42%超の上値余地があることになる。
JPモルガンはテスラの投資判断を「マーケット・パフォーム」から「マーケット・アウトパフォーム」に引き上げた。
慎重な見方
一方で慎重な見方も出ている。モルガン・スタンレーはテスラの目標株価を500ドルで維持した。3日終値から約33%の下げ余地があることを意味する。
モルガン・スタンレーはリサーチノートで、コロナウイルス問題を抜きにしても、1~3月期決算は弱い内容になることが予期されていたとし、中国での生産における問題や欧州の一部市場での需要低迷を指摘した。
困難な1~3月期決算、ならびに供給の障害が現実のものになれば、様子見の姿勢をとるだろうとモルガン・スタンレーは記している。
モルガン・スタンレーはテスラの投資判断を「アンダーウェート」で継続した。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。