マイクロソフトの10~12月期、予想上回るとの見方 クラウド好調
マイクロソフトが26日に2020年10~12月期決算を発表する。クラウドサービス「Azure」の好調により業績は市場予想を上回る可能性があるとウェドブッシュはみている。
マイクロソフト<MSFT>が米国時間26日に2020年10~12月期決算を発表する。クラウドサービス「Azure(アジュール)」の好調により業績は市場予想を上回る可能性があるとウェドブッシュはみている。
22日の米株式市場でマイクロソフトは前日比0.98ドル(0.44%)高の225.95ドルで終えている。
ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブス氏は24日付のリポートで、マイクロソフトの目標株価を260ドルから270ドルに引き上げ、投資判断を「アウトパフォーム(買い)」で継続した。強気シナリオにおける目標株価も275ドルから300ドルに引き上げている。
この中で、マイクロソフトは市場予想を上回る内容の10~12月期業績を発表し、さらに各セグメントのフォワードガイダンスを引き上げるとの見方を示した。
アイブス氏によると、最近のリモートワークの風潮を背景にますます多くの企業がクラウドへと戦略的なシフトを進めており、これがAzureの著しい成長をもたらしている。
コロナワクチンの接種が世界的に拡大することで、労働者は年内に職場復帰が可能になり、リモートワークへのシフトは緩らぐ可能性があるとした一方、企業がワークロードをクラウドに移行する傾向は続くと同氏はみている。
現在、企業のワークロードのうち35%がクラウドを介して行われると推定。この割合は今後1年間で55%に上昇すると同氏は予想している。
米ソフトウエア会社ソーラーウインズの製品が被害を受けたことが先月明らかになったこともまた、マイクロソフトのようなクラウドセキュリティを専門とする企業の製品への需要を増やす見通しという。
AWSとの競争
アイブス氏は、Azureの好調により、米アマゾン・ドット・コム<AMZN>が展開するクラウドサービス「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」との市場シェアの差が縮小していることも指摘した。
米調査会社カナリスによると、20年7~9月期の世界のクラウドサービス市場におけるシェアはAWSが32%。Azureはシェアを19%まで拡大しているものの、双方の差は依然として大きい。
マイクロソフトは26日の取引終了後に10~12月期決算を発表する。売上高の市場予想の平均は402億ドル、1株あたりの利益は1.64ドル。
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