ドル・円は102円水準まで下落へ 米大統領選巡り━マッコーリー
マッコーリーはドル・円が米大統領選を巡り、102円水準まで下落する可能性があると予想した。
金融大手マッコーリー・グループは、ドルの対円相場が米大統領選が行われる11月にかけて102円水準まで下落する可能性があるとの見方を示した。
マネジング・ディレィターのギャレス・ベリー氏が17日、米CNBCの番組で語った。円のみならず、ユーロなど幅広い通貨に対し、ドルは下落するとみているという。
ドルはセーフヘイブン通貨とみなされているが、国内の政治イベントを巡って下落することが度々あったと同氏は指摘し、2011年の債務上限問題を例示した。
債務上限の引き上げを巡る当時のオバマ政権と米議会の交渉がもつれた11年、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が米国債の格付けを史上初めて引き下げた。米国債が最上級格付けを失った結果、市場に大きなボラティリティがもたらされた。
さらに、16年の前回の大統領選の際にもドルは下落したと述べた。
ドルを代替するセーフヘイブン通貨は円、およびユーロであると同氏は指摘する。
その上で、米政治を巡るこのドル安理論は、11月にかけてドルを対円、および対ユーロで大きく下落させる上で今もって十分有効とみていると語った。
日本時間17日夕方時点でドル・円は107円台前半で推移している。
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