アドテストが12年1カ月ぶり高値 大和証券が目標株価上げ
・2007年8月以来の高値付ける
・4~6月期テスター需要が想定以上と大和
13日の東京株式市場でアドバンテスト<6857>が3日続伸。大和証券が目標株価を引き上げたことが好感された。一時、2007年8月以来12年1カ月ぶりの高値を付けた。
終値は前日比70円(1.52%)高の4680円。一時、2.28%高の4715円まで上場した。
大和証券は12日付で半導体検査装置の世界大手であるアドバンテストの目標株価を従来の3300円から5200円に引き上げた。投資判断は5段階で上から2番目の「2(アウトパフォーム)」で据え置いた。
次世代通信規格「5G」関連のテスターの普及に向けて半導体メーカーが通信半導体の開発や量産を積極化しており、2019年4~6月期のアドバンテストのテスター(試験装置)の受注は想定を上振れたと大和は指摘した。
加えてサーバー需要回復に伴うDRAM後工程テスターなどーの売り上げの回復や、中国メーカーのOLEDパネル生産拡大に伴うドライバーIC向けテスター需要の回復を挙げた。
また、下期以降の受注拡大に対する期待は高いとして、大和による20年3月期の業績見通しを上方修正した。
クレディ・スイス証券が12日、アドバンテストの投資判断を「弱気」から「中立」に引き上げたことも支援材料だった。
アドバンテスト価格・出来高 週足チャート (出所: IG証券)
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