アンジェス、コロナ治療薬の治験を開始 株価は一時12%高
アンジェスはバソミューン・セラピューティクスと共同開発するコロナ感染症治療薬の米国での第1相臨床試験における投与開始を発表した。午前の株式市場でアンジェスは一時、前日比約12%高となった。
創薬ベンチャーのアンジェス<4563>は、カナダのバイオ医薬品メーカーのバソミューン・セラピューティクスと共同開発するコロナ感染症治療薬「AV-001」の米国での第1相臨床試験における投与開始を発表した。18日午前の株式市場でアンジェスは一時、前日比約12%高となった。
アンジェスが朝方発表したリリースによると、今回の治験は健康な成人を対象としており、二重盲検プラセボ対照試験として単回投与と連続投与における安全性、忍容性、および薬物動態を評価する。
コロナ感染症のファースト・イン・クラスの治療薬であるAV-001は、正常な血管機能を維持するために重要な調整タンパク質であるTie2チロシンキナーゼ受容体を標的とする。非臨床試験結果から、コロナ感染症で入院した患者の生存率を改善し、入院期間を短縮する可能性が期待できるという。
第1相試験で安全性と忍容性を確認した後、中等度から重度のコロナ感染症患者における有効性を評価するための第2相試験を行う予定。
第2相試験で良好な結果が得られれば、中等度から重度のコロナ感染症治療薬として、米国食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請することを検討するという。
治験開始がアンジェスの今年度の通期連結業績に与える影響は精査中としている。
マザーズに上場するアンジェスは午前中に一時、前日比1.99%高の1420円まで上昇。11月下旬以来の高値を付けた。
午前11時19分現在、75円(5.91%)高の1343円で推移している。
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