千代建が一時9%高 今期150億円の最終黒字に上振れへ
・米LNGプラントが採算改善
・売上高は従来予想据え置く
3日後場の東京株式市場で2部上場の千代田化工建設<6366>が急伸した。正午に2020年3月期の業績予想の修正を発表。連結最終損益予想について150億円の黒字になるとし、従来予想の60億円の黒字から上方修正したことなどが買い材料になった。
午後1時40分現在、前週末比21円(6.73%)高の333円で取引されている。一時、9.62%高の342円まで買われた。出来高は2部上場銘柄で2位につけている。
稼働の遅延から千代建の巨額損失の要因になった米ルイジアナ州の液化天然ガス(LNG)プラント「キャメロン」の工事の採算が改善したことが上方修正に寄与した。19年3月期の最終損益は2149億円の赤字だった。
営業損益は250億円の黒字と、従来予想の190億円から60億円上方修正した。19年3月期は1997億円の赤字。
また、外貨建て営業債権を巡り為替差損益等の計上額を見直した結果、経常損益は前回予想の120億円の黒字から80億円増の200億円の黒字を見込む。19年3月期は1929億円の赤字だった。
売上高予想は3900億円で従来予想を据え置いた。
千代建は昨年7月、キャメロンのプロジェクトに関し、顧客のキャメロンLNGと新たな契約条件で合意に至った。
同社によると、キャメロンの第2系列と第3系列建設工事に関するインセンティブボーナス条項の設定や、プロジェクトスケジュールに基づく遅延賠償金起算日の見直しなどが双方の合意に含まれる。
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