金相場、年内に1750ドルまで上昇も━ウェルズ・ファーゴ調査
・NY金が約7年ぶりに1700ドル台
・コロナと低金利が金を支援へ
新型コロナウイルスの感染拡大を背景に世界各国の株式相場が急落するなか、金相場がしっかりと推移している。ニューヨーク金先物相場は8日、約7年3カ月ぶりに1700ドル台に乗せる場面があった。米銀行大手ウェルズ・ファーゴは、金が年末までに1750ドルまで上昇する可能性があるとの見方を示している。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月限の9日の終値は前週末比3.3ドル高の1トロイオンス=1675.7ドル。3営業日の続伸となった。8日の時間外取引で一時1704.3ドルと、中心限月として2012年12月以来の高値を付けていた。
ウェルズ・ファーゴはリサーチノートで、緩やかな上昇を継続している金はさらなる上値余地があるとみているとし、年末の金相場の目標レンジを1650~1750ドルに設定した。
ウェルズ・ファーゴは最近の金の上昇はコロナウイルスの感染拡大によるボラティリティと不確実性の拡大によるものだとした一方、世界の金利の動向、とりわけマイナス金利への接近が引き続き金の上昇を促す主要因になるとの見方を示した。
さらに、持続的に低い水準にある長期金利がもたらす未知の打撃に対するヘッジとして金は投資家に用いられていると指摘した。
金の国際調査機関のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は先週、世界の金上場投資信託(ETF)が価値の裏付けとして保有する金の現物の残高が2月末で初めて3000トンを超えたと発表。投資家の選好をあらわす統計として注目された。
2月末の金ETFの現物残高の合計は3033トンと前月末に比べ85トン増加。2カ月連続で過去最高を更新した。
金価格の推移 月足 (出所: IG証券)
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