テスラ目標株価を808ドルに引き上げ―調査
・株価、一時20%超上昇
・強気シナリオでは1000ドルとの見方も
3日の米株市場で電気自動車(EV)メーカーのテスラ<TSLA>が大幅高。一部のアナリストがこの日、テスラの目標株価を808ドルに引き上げたことで買いに勢いがついた。これで5営業日の続伸となる。
終値は前日比129.43ドル(19.89%)高の780.00ドル。一時20.91%高の786.14ドルまで買われた。終値と場中高値のいずれもが過去最高水準。上昇率は2013年5月9日に記録した24.4%以降では最大だった。
終値に基づくテスラの時価総額は1405億ドル。前週末から230億ドル余り価値が増えた。
アーガス・リサーチのアナリスト、ビル・セレスキー氏はリサーチノートでテスラの目標株価を従来の556ドルから主要調査会社では最も高い808ドルに引き上げた。3日終値からさらに11%の上値余地があることになる。投資判断は「買い」で据え置いた。
アーガスは1月7日、テスラの目標株価を396ドルから当時としては調査会社で最も高い556ドルに引き上げたばかりだった。
同氏は「モデルS」と「モデルX」の売り上げ増加の継続、ならびに新型「モデル3」の強い需要が予想の根拠だとし、2019年10~12月期の同社の生産台数の8割超をモデル3が占めたと指摘した。
さらに、テスラは過去に生産遅延や部品不足、労働コスト超過などの困難に見舞われたが、EV業界における支配的な地位を強みに20年以降に業績が改善すると予想していると述べた。
29日の10~12月期決算の発表後、同社に対する強気の予想が相次いで発表されている。アーガスの予想はその最新のもの。
株価1000ドルのシナリオも
テスラは10~12月期に2四半期連続で黒字を達成。株主帰属の純利益は純利益が前年同期比25%減の1億500万ドルだった。調整後の1株利益は2.06ドルとなり、市場予想の1.72ドルを上回った。
同時に20年の納車台数が50万台を大きく上回ると予想した。昨年は36万7500台だった。さらに新型車「モデルY」の生産を前倒しで開始したことも市場に好感された。
同社は新型コロナウイルスの感染拡大で上海工場のモデル3の生産に若干の遅延が発生し、1~3月期利益に影響が及ぶ可能性があるとの見方を示したが、生産はまだ初期の段階にあり、打撃は限定的と予想した。
10~12月期決算を受け、ウェドブッシュ証券のアナリストのダン・アイブス氏は、世界的なEV需要の盛り上がりは20年以降も継続する見通しであり、それを先導するのがテスラだと指摘。同氏の最も強気のシナリオでは株価は1000ドルに達すると述べた。
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