しまむら、株価が1年半ぶりに1万円台 21年2月期業績予想引き上げで
29日の東京株式市場でしまむらが買われ、1万円の大台を突破。年初来高値を更新した。21年2月期通期の業績見通しの引き上げが好感されている。
29日前場の東京株式市場で衣料品大手のしまむら<8227>が買われ、1万円の大台を突破。年初来高値を更新した。2021年2月期通期の業績見通しの引き上げが好感されている。
午前11時12分現在、前日比820円(8.56%)高の1万400円で取引されている。
一時、12.63%高の1万790円まで上昇した。1万円台で取引されるのは19年3月以来1年半ぶりとなる。
しまむらは28日の取引終了後に20年6~8月期の決算短信を公表。このなかで、21年2月期の連結純利益を前期比46.3%増の192億円に引き上げた。従来見通しは148億円だった。
同社は18年2月期以降、減益が続いており、実現すれば4期ぶりの増益となる。
21年2月期の売上高は前期比1.3%増の5286億円を見込む。
新型コロナウイルスの感染拡大による消費者の在宅時間の増加で、しまむらが手掛ける手ごろな価格の「巣ごもり」アイテムの人気が高まった。特別定額給付金10万円の給付も売上増に寄与した。
20年2~8月期の連結決算は、純利益が前年同期比9.5%増の105億円。人件費や広告宣伝費等の販管費抑制が奏功した。売上高はコロナ禍での時短営業が響いたことで3.8%減の2542億円だった。
ECサイト
しまむらはまた、初の電子商取引(EC)サイト「しまむらオンラインストア」を10月1日に開設することを発表した。
埼玉・東松山に保有する既存の商品センターの敷地内にEC専用の物流センターを建設した。自宅への送料は500円(税抜き)、店舗受け取りは無料とする。
ローコストECとするため、既存の店舗配送の物流網を利用する。中期的に全社売上高に占めるEC事業の売上高比率を5%程度まで高め、新たな販売チャネルとする意向だ。
しまむらは18年7月にZOZO<3092>が運営するファッション通販サイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」に出店したが、1年を待たずに19年6月に撤退。撤退の理由は明らかにしなかったが、自社のECを保有していなかったことで、在庫管理や配送などの業務の大半をZOZOに依存せざるを得ず、コストに見合う利益が得られなかったことが一因とみられていた。
これ以降は19年1月開始のスマートフォンで注文した商品を店舗決済で受け取る自社アプリ「しまコレ」が唯一のネット関連事業となっていたが、9月12日にサービスを終了した。
しまコレ、および新規ECサイトの今期の売上高計画は計20億円。ECサイト開設による業績への影響は業績予想に織り込み済みとしている。
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