村田製などiPhone関連株大幅安、アップルが売上高予想未達へ
・TDKやロームも安い
・アップル、新たな業績予想公表せず
18日前場の東京株式市場は村田製作所<6981>などのアップル関連株の下げが目立つ。米国時間17日にアップル<AAPL>が2020年1~3月期に630億~670億ドルとしていた売上高予想について達成できない見込みと発表したことなどが売り材料になった。
アップルは中国での新型コロナウイルスによる肺炎への感染拡大により、主力のスマートフォン「iPhone」の生産に影響が及ぶとの見方を示した。
午前9時42分現在、村田製作所は前日比189円(2.99%)安の6141円で推移している。同社はiPhone向けに樹脂多層基板を提供する。
コンデンサーを製造するTDK<6762>は440円(3.79%)安の1万1180円。送受信用制御ICを提供するローム<6963>は200円(2.42%)安の8080円。
アクチュエーターを製造するアルプスアルパイン<6770>は65円(3.41%)安の1841円で取引されている。
アップルは従来、1~3月期の売上高予想を前年同期比で9~15%増としていた。
アップルストア閉鎖も影響
同社によると、春節(旧正月)休暇明けの中国の製造委託先の操業再開ペースが想定よりも緩慢であるため、各国に出荷するiPhoneの供給が不足し、世界の収益に一時的に影響が及ぶ可能性がある。
中国国内での製品販売については、同社の直営店「アップルストア」の休業が打撃になっているという。アップルは今月に入り、中国本土に42あるアップルストアの全店舗を一時閉鎖していた。現在までに一部店舗が営業を再開したことが伝えられている。
アップルは新型肺炎への感染拡大による影響の全容が見通せないことで、新たな業績予想は公表していない。
新型肺炎が問題となる前の19年10~12月期は売上高が前年同期比9%増の918億1900万ドル、純利益が11%増の222億3600万ドルとなり、売上高・純利益ともに過去最高を更新した。5四半期ぶりにiPhoneが増収となったことが寄与した。
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