豪ドルが1年半ぶり高値 一時0.72米ドル台半ば
7日の外国為替市場で豪ドルの対米ドル相場が1年半ぶりの高値を付けた。ただ、その後は米株価指数先物が下げるなかで米ドル買いが優勢となり、豪ドルは高値を離れた。
7日の外国為替市場でオーストラリアドルの対米ドル相場が1年半ぶりの高値を付けた。ただ、その後は米株価指数先物が下げるなかで米ドル買いが優勢となり、豪ドルは高値を離れた。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が四半期金融政策報告書で豪経済見通しを下方修正したことも豪ドルのさらなる上伸を妨げた。
日本時間の朝方、豪ドルは0.72米ドル台半ば付近まで上昇。2019年2月以来の高値を付けた。しかし、その後は水準を切り下げ、午後早くに一時0.72米ドルの節目を割り込んだ。
豪ドルの対円相場は早朝に約半月ぶりの高値となる76.40円付近まで上昇。その後は対米ドルと同様に下押される展開となり、午後には76円の節目を下回る場面があった。
中銀は同10時半に発表した金融政策報告書で「豪ドルは現在、ファンダメンタルズの決定要因とおおむね一致する範囲にある」との見方を示した。
また、景気回復ペースは当初の想定よりも遅れる見通しとし、2020年12月の失業率見通しを10%とした。
中銀は20年12月時点の国内総生産(GDP)見通しをマイナス6%で据え置いた一方、景気回復ペースは鈍いとし、21年12月の見通しをプラス6%からプラス5%に、22年6月をプラス5%からプラス4%にそれぞれ下方修正した。
これとは別に、午前に開催されたウェビナーに登壇したエリス中銀総裁補が、景気回復はより遅くなり、雇用の改善も緩やかになることが見込まれると述べ、また必要な限り緩和政策を維持すると語っている。
7月の中国貿易収支
中国税関総署が日本時間の昼頃に発表した7月の貿易統計(ドル建て)は輸出が前年同月比7.2%増、輸入は同1.4%減となった。
貿易収支は623億3000万ドルの黒字となり、市場予想の425億ドルの黒字を上回った。ただ、相場への影響は限定的だった。
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