豪ドルが0.72米ドル台後半 1年半ぶり高値を連日更新
19日の外国為替市場で豪ドルが0.72米ドル台後半まで買われ、1年半ぶり高値を連日で更新した。
19日の外国為替市場でオーストラリアドルの対米ドル相場が強地合いを維持している。豪ドルは前夜に海外市場で0.7265米ドルまで上昇し、2019年2月以来、約1年半ぶりの高値を付けた。19日は現時点までに0.7268米ドルまで買われており、連日で高値を更新した。
豪ドルの対円相場も終日、76円台でしっかりで推移した。
日本時間20日早朝に米連邦準備理事会(FRB)が7月28~29日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表することで、市場は様子見ムードが強い。
オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が18日発表した8月4日開催の理事会の議事要旨で、現時点で追加緩和措置を実施する必要はないとの見解を示したことが豪ドルの水準を押し上げた。中銀は政策金利であるオフィシャルキャッシュレートを過去最低の0.25%に据え置いている。
また、理事会メンバーは、国内の大半で景気回復が進んでいるとの認識を示していた。
新型コロナウイルス向けワクチンの開発への期待を背景に市場センチメントがリスク選好に傾いていることも豪ドルを支えている。米株式市場では18日、S&P500種株価指数が約半年ぶりに史上最高値を更新した。
一方、米国の追加の新型コロナウイルス対策の発動の遅れは米ドルの重しとなっている。
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