アンジェスがワクチン第2/3相臨床試験開始へ 株価は続落
創薬ベンチャーのアンジェスが20日朝、開発中の新型コロナワクチンについて、治験施設における審査委員会において審議・承認されれば、第2/3相臨床試験を開始すると発表した。
創薬ベンチャーのアンジェス<4563>が20日朝、大阪大学と共同で開発している新型コロナウイルス向けのDNAワクチンについて、治験施設における治験審査委員会(IRB)において審議・承認されれば、第2/3相臨床試験を開始すると発表した。一方、同日の株式市場で株価は続落。年内に20万人相当分のワクチンの製造が可能と当初伝えらていたが、進展がこれよりも遅いことが材料視されているもよう。
アンジェスの発表によると、第2/3相臨床試験の期間は2020年11月~22年3月。接種は21年3月ごろに完了する予定で、試験期間は接種後52週間のフォローアップ期間が含まれる。
第2/3相臨床試験では、第1/2相試験での用法用量における安全性と免疫原性を症例数を増やして評価する。同試験で用法用量を確定した後、新型コロナ感染症の発症予防効果を検証するプラセボ(偽薬)対照の大規模な第3相比較試験を実施する予定という。
第2/3相臨床試験の目標症例数は500例。関西と関東の8施設で実施する。
今年度の通期連結業績に与える影響は現在精査中とした。
アンジェスはこれまでに第1/2相臨床試験で60人を対象にワクチンを投与しており、試験成績を総合的に判断する速報結果を12月までに公表するとしている。
吉村氏、接種開始は21年春以降と発言
アンジェスのDNAワクチンについては、大阪府の吉村洋文知事が、効果と安全性が認められた場合の接種開始は21年春から秋ごろになると聞いていると語ったことが19日伝えられた。
吉村氏は夏ごろまで、アンジェス創業者で阪大寄付講座教授の森下竜一氏の説明を基に、ワクチンが9月に実用化すると発言。年内に10万~20万人に打つと述べていた。
午前10時11分時点でアンジェスは前日比61円(4.01%)安の1462円で推移となっている。一時、6.96%安の1417円まで売られた。
アンジェスのワクチンを製造するタカラバイオ<4974>は15円(0.51%)高の2931円で推移している。
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