金、高値更新も2000ドル付近で頭打ちか─JPモルガン
金価格が過去最高値を連日で更新。その一方、JPモルガンは金が2000ドル付近で頭打ちになる可能性があると予想した。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限が日本時間28日の時間外取引で1トロイオンス=1974.7ドルまで上昇し、過去最高値を2日連続で更新した。そうしたなか、JPモルガン・チェースは、金は2000ドル付近まで上昇した後、勢いを失う可能性があるとの見方を示した。
米メディアのフォックス・ビジネスがJPモルガンのリサーチノートを引用して伝えた。それによると、同社は強気の見方を2年半にわたり維持してきた金について、もう一段の上昇の後、年末にかけて下げに転じるとみている。
金はこの先、2000ドル付近まで上昇する可能性があるが、それはファンダメンタルズに支えられた動きではないという。
金が2000ドル以上の水準を維持するには、実質金利が10年金利で足元のマイナス0.9%からさらに0.75ポイント低下してマイナス1.65%になる必要があるとJPモルガンは指摘。
それは非現実的ではないものの、現行のマクロ経済予想や政策に照らし合わせれば可能性は低いとし、むしろ実質金利はマイナス0.75%へと若干上昇することが見込まれると予想。結果として、2020年10~12月期の金の平均価格は1880ドルになるとの見方を示した。
JPモルガンのほかにゴールドマン・サックスも先月、金が2000ドルを大きく上回るためには、インフレが連邦準備制度理事会(FRB)の目標である2%を超えることが必要と指摘している。
金先物8月限は日本時間午前に1974.7ドルまで上昇した後、利益確定の売りに押されて水準を切り下げた。午後は27日の通常取引終値1931.0ドル付近でもみ合う展開となっている。
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